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甘く、深く、繋がって
第11章 夢の国、リベンジ
半歩前でクスクス笑う斎藤さん。
絶対、わざとされたんだ……
私を引くように繋がれた手。絡む指が冷たい。そう思っていたら、ヒョイと斎藤さんのコートのポケットにしまわれた。
ドキッとして、恥ずかしくて、でも嬉しい。
キュッと手に力を入れたら、斎藤さんが身体を寄せてきた。思わず身構えた私にコツンと頭を軽くぶつけて離れてく。
「何処から見に行こうか?」
柔らかい笑顔で覗き込む、目じりの下がった暖かい眼差し。さっき迄の緋の灯った艶っぽい眼差しとはまるで印象が違う。私の好きな優しい笑顔。
気持ちがほわっとしてドキドキ、する。
「あっ……さ、珊瑚のツリーが見たい、です」
恥ずかしくて視線の定まらない私に、クスリと笑い
「了解」
繋いだ手をギュッと握ってくれた。
広い園内。色とりどりのデコレーションにもうすぐクリスマスなんだなぁ…としみじみ思う。
斎藤さんは……きっとお仕事だよね?
気付かれないようにソロリと隣を見上げた。つもりなのに
「なーに?」
目ざとい斎藤さんが視線だけこちらに下ろしてくる。
「あ、の……もう少しでクリスマスだなぁと思って……」
「そうだね」
「……」
どうしよう、その先考えてなかった……
絶対、わざとされたんだ……
私を引くように繋がれた手。絡む指が冷たい。そう思っていたら、ヒョイと斎藤さんのコートのポケットにしまわれた。
ドキッとして、恥ずかしくて、でも嬉しい。
キュッと手に力を入れたら、斎藤さんが身体を寄せてきた。思わず身構えた私にコツンと頭を軽くぶつけて離れてく。
「何処から見に行こうか?」
柔らかい笑顔で覗き込む、目じりの下がった暖かい眼差し。さっき迄の緋の灯った艶っぽい眼差しとはまるで印象が違う。私の好きな優しい笑顔。
気持ちがほわっとしてドキドキ、する。
「あっ……さ、珊瑚のツリーが見たい、です」
恥ずかしくて視線の定まらない私に、クスリと笑い
「了解」
繋いだ手をギュッと握ってくれた。
広い園内。色とりどりのデコレーションにもうすぐクリスマスなんだなぁ…としみじみ思う。
斎藤さんは……きっとお仕事だよね?
気付かれないようにソロリと隣を見上げた。つもりなのに
「なーに?」
目ざとい斎藤さんが視線だけこちらに下ろしてくる。
「あ、の……もう少しでクリスマスだなぁと思って……」
「そうだね」
「……」
どうしよう、その先考えてなかった……