この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
甘く、深く、繋がって
第12章 軋む心
じょうとう、く……なの?
頭から血の気が引いていく。
「拓真と付き合ってるの、私だから」
信じ難い言葉が深く突き刺さった。
くらくら、する……
パチンと音を立ててコンパクトを閉じてポーチにしまう。
「じゃ、あなたもほどほどにしてね」
ヒラヒラと手を振ってその人は出ていった。
一人残された私は衝撃のあまり動けなくなってしまっていた。
悪寒がする。
ひどく、気分が悪い。
今の人と付き合ってる、の?
何で?
どうして?
私……は?
気持ち、悪い
…………
クラリと視界が黒く歪んだ……
………………
…………
ズキンズキンと頭が痛む。
酷い吐き気で気が付いた。
全身が冷たい汗で濡れている。
考えるより先に、起き上がってすぐ後ろにある個室に駆け込んだ。
胃が空っぽになるまで中のモノを全て出し切って、でも吐き気は治まらない。
うがいをしたくて個室を出たのに、さっきの女性の残り香にさらに苦いモノがこみあげる。そのまま個室へ逆戻り。
だ、め……気持ち、悪い
目の前が黒く明滅する……
誰、か……
私は何とか携帯電話を取り出して、総務の田中さんに助けを求めた……
頭から血の気が引いていく。
「拓真と付き合ってるの、私だから」
信じ難い言葉が深く突き刺さった。
くらくら、する……
パチンと音を立ててコンパクトを閉じてポーチにしまう。
「じゃ、あなたもほどほどにしてね」
ヒラヒラと手を振ってその人は出ていった。
一人残された私は衝撃のあまり動けなくなってしまっていた。
悪寒がする。
ひどく、気分が悪い。
今の人と付き合ってる、の?
何で?
どうして?
私……は?
気持ち、悪い
…………
クラリと視界が黒く歪んだ……
………………
…………
ズキンズキンと頭が痛む。
酷い吐き気で気が付いた。
全身が冷たい汗で濡れている。
考えるより先に、起き上がってすぐ後ろにある個室に駆け込んだ。
胃が空っぽになるまで中のモノを全て出し切って、でも吐き気は治まらない。
うがいをしたくて個室を出たのに、さっきの女性の残り香にさらに苦いモノがこみあげる。そのまま個室へ逆戻り。
だ、め……気持ち、悪い
目の前が黒く明滅する……
誰、か……
私は何とか携帯電話を取り出して、総務の田中さんに助けを求めた……