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甘く、深く、繋がって
第12章 軋む心
私はあの後気を失ったらしかった。
気が付いたのはどうみても病院で、点滴がぶら下がっているのが目に入った。
田中さんが目を開けた私に気が付いて看護師さんを呼んでくれた。
血圧を計りながら名前や日付なんかを確認されて、具合を聞かれた。
吐き気は治まったけど、みぞおちの辺りがキリキリ痛む。頭もズキズキ唸ってる。
「一応検査で一通り異常は無かったんですけど……ご自宅へ帰られそうですか?」
心配そうに看護師さんが聞いてくる。
「だ、大丈夫です。帰ります」
頷いて起き上がろうとしたけれど、ズキンと頭が傷んで動けなかった。思わず頭に手を当てる。
「大丈夫?」
田中さんが近くに寄ってきた。
「大丈夫、です」
「痛み止め、お持ちしますね。目が覚めた事、先生にも伝えてきます」
何とか起きようとしていた私を制して、看護師さんが出て行った。
「田中さん、すみません。ありがとうございます」
「気にしないで。大丈夫だから。それより……どうしたの?」
「……」
思い出すと胸が苦しい。
頭の痛みが増していく。
はぁっ、はぁっ、はぁっ……
あっ、れ、息、苦しっ……
「真純ちゃん!」
気が付いたのはどうみても病院で、点滴がぶら下がっているのが目に入った。
田中さんが目を開けた私に気が付いて看護師さんを呼んでくれた。
血圧を計りながら名前や日付なんかを確認されて、具合を聞かれた。
吐き気は治まったけど、みぞおちの辺りがキリキリ痛む。頭もズキズキ唸ってる。
「一応検査で一通り異常は無かったんですけど……ご自宅へ帰られそうですか?」
心配そうに看護師さんが聞いてくる。
「だ、大丈夫です。帰ります」
頷いて起き上がろうとしたけれど、ズキンと頭が傷んで動けなかった。思わず頭に手を当てる。
「大丈夫?」
田中さんが近くに寄ってきた。
「大丈夫、です」
「痛み止め、お持ちしますね。目が覚めた事、先生にも伝えてきます」
何とか起きようとしていた私を制して、看護師さんが出て行った。
「田中さん、すみません。ありがとうございます」
「気にしないで。大丈夫だから。それより……どうしたの?」
「……」
思い出すと胸が苦しい。
頭の痛みが増していく。
はぁっ、はぁっ、はぁっ……
あっ、れ、息、苦しっ……
「真純ちゃん!」