この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
甘く、深く、繋がって
第12章 軋む心
私はあの後気を失ったらしかった。

気が付いたのはどうみても病院で、点滴がぶら下がっているのが目に入った。
田中さんが目を開けた私に気が付いて看護師さんを呼んでくれた。
血圧を計りながら名前や日付なんかを確認されて、具合を聞かれた。
吐き気は治まったけど、みぞおちの辺りがキリキリ痛む。頭もズキズキ唸ってる。
「一応検査で一通り異常は無かったんですけど……ご自宅へ帰られそうですか?」
心配そうに看護師さんが聞いてくる。
「だ、大丈夫です。帰ります」
頷いて起き上がろうとしたけれど、ズキンと頭が傷んで動けなかった。思わず頭に手を当てる。
「大丈夫?」
田中さんが近くに寄ってきた。
「大丈夫、です」
「痛み止め、お持ちしますね。目が覚めた事、先生にも伝えてきます」
何とか起きようとしていた私を制して、看護師さんが出て行った。
「田中さん、すみません。ありがとうございます」
「気にしないで。大丈夫だから。それより……どうしたの?」
「……」

思い出すと胸が苦しい。
頭の痛みが増していく。

はぁっ、はぁっ、はぁっ……

あっ、れ、息、苦しっ……

「真純ちゃん!」
/813ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ