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甘く、深く、繋がって
第12章 軋む心
直ぐに来た看護師さんにギュッと手を握られた。
「河合さーん、大丈夫ですよ。ゆっくり、ゆっくりね。一端息を止めて……はい、吐きましょう」
優しく何度も諭されて、少しずつ呼吸が落ち着いていく。やがて息苦しさも遠退いた。
「今まで、こんな風に苦しくなった事ありますか?」
看護師さんが聞いてくる。
「……ありません」
「そう、でももう大丈夫ですよ。先生も少ししたら見に来ますから。」
優しい笑顔で痛み止めと胃薬とを飲ませてくれて、過呼吸というのだと教えてくれた。
強いストレスや精神的なショックを受けるとなってしまう事があるらしい。
強いストレス……
精神的なショック……
「あの……」
じっと私を見ていた看護師さんが遠慮がちに声を掛けて来た。
「もしかして、お姉さん看護師じゃないですか?」
「は、い……」
確かに姉のはるちゃんは看護師をしている。
……もしかしてここ
「お姉さんの名前、はるかさん?」
「……はい。ここK大病院ですか?」
「そうです。……連絡取りますか?」
「いえ、仕事中に迷惑は掛けられないので……」
そう断っているところに
「真純!?」
白衣を着たはるちゃんが駆け込んで来た。
「河合さーん、大丈夫ですよ。ゆっくり、ゆっくりね。一端息を止めて……はい、吐きましょう」
優しく何度も諭されて、少しずつ呼吸が落ち着いていく。やがて息苦しさも遠退いた。
「今まで、こんな風に苦しくなった事ありますか?」
看護師さんが聞いてくる。
「……ありません」
「そう、でももう大丈夫ですよ。先生も少ししたら見に来ますから。」
優しい笑顔で痛み止めと胃薬とを飲ませてくれて、過呼吸というのだと教えてくれた。
強いストレスや精神的なショックを受けるとなってしまう事があるらしい。
強いストレス……
精神的なショック……
「あの……」
じっと私を見ていた看護師さんが遠慮がちに声を掛けて来た。
「もしかして、お姉さん看護師じゃないですか?」
「は、い……」
確かに姉のはるちゃんは看護師をしている。
……もしかしてここ
「お姉さんの名前、はるかさん?」
「……はい。ここK大病院ですか?」
「そうです。……連絡取りますか?」
「いえ、仕事中に迷惑は掛けられないので……」
そう断っているところに
「真純!?」
白衣を着たはるちゃんが駆け込んで来た。