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甘く、深く、繋がって
第12章 軋む心
三時半はお子さんのいる田中さんの業務終了時間だ。
「お迎え、ありますよね?」
「そうね。でも今日は主人に頼んだから大丈夫。お姉さん終るまで一緒に待ってるよ」
私の心配を笑顔で流してくれる。
「スミマセン」
「もう、良いよ。二人しかいない女同士、部署は違うけど助け合わなくちゃ。ね」
「ありがとうございます」
布団の中で会釈すると田中さんが少し頬を赤くした。
「実はね、河合さんから電話もらって嬉しかったの」
「……そう、なんですか?」
「河合さんが入社して来てすごく嬉しかったのに、営業と技術に取られちゃうし。色々話したいなぁって思ってたから、これを期に一緒にランチ行ったり出来ると嬉しいんだけど……河合さん具合悪いのに不謹慎だよね。ごめん」
ゆっくり話す田中さんの声にじんわり心が暖かくなった。
入社した時から気にしてくれてたんだ……
「ありがとうございます。ぜひ、お願いします」
「うん。改めてよろしくね」
「はい」
お互いニコリと笑い合った所に、看護師さんがお医者さんと一緒に入ってきた。
「河合さん、具合はいかがですか...
「お迎え、ありますよね?」
「そうね。でも今日は主人に頼んだから大丈夫。お姉さん終るまで一緒に待ってるよ」
私の心配を笑顔で流してくれる。
「スミマセン」
「もう、良いよ。二人しかいない女同士、部署は違うけど助け合わなくちゃ。ね」
「ありがとうございます」
布団の中で会釈すると田中さんが少し頬を赤くした。
「実はね、河合さんから電話もらって嬉しかったの」
「……そう、なんですか?」
「河合さんが入社して来てすごく嬉しかったのに、営業と技術に取られちゃうし。色々話したいなぁって思ってたから、これを期に一緒にランチ行ったり出来ると嬉しいんだけど……河合さん具合悪いのに不謹慎だよね。ごめん」
ゆっくり話す田中さんの声にじんわり心が暖かくなった。
入社した時から気にしてくれてたんだ……
「ありがとうございます。ぜひ、お願いします」
「うん。改めてよろしくね」
「はい」
お互いニコリと笑い合った所に、看護師さんがお医者さんと一緒に入ってきた。
「河合さん、具合はいかがですか...