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甘く、深く、繋がって
第13章 苦い惑い
通話の切れた携帯を握りしめる。
心臓がドキドキしてる……
逢うことになっちゃった……
自分で選んだ事なのに、心が揺れる。
不安に思う気持ちを押し込めて、逢って顔を見て安心したい。その思いだけを頭の中で繰り返す。
昨日の着信は二十三時半を廻ってた。まだ時刻は二十一時を過ぎたところ。斎藤さんが来るまでにはまだ三時間近くある。
お風呂が溜まるまでの間、衝動買いした月の写真集を見ようと手に取った...
ピンポーン
インターホンの音に飛び起きた。びっくりしてドキドキしてる。
昨日あまり眠れなかったせいか、写真集を開いたままテーブルに突っ伏して眠ってしまっていたみたい。
今、何時?
携帯を見るとすでに零時を過ぎていて、着信を示すアイコンがついていた。
ピンポーン
……斎藤さん、だ
急いでインターホンを取る。
「はい」
『斎藤です』
柔らかいテノールに顔が熱くなる。
「あ、はい」
オートロックを解除して……落ち着かない。
どうしよう……
どうしよう……
さほど待つことなくもう一度インターホンが鳴る
……来、た
ドアスコープで確認し、深呼吸をしてからゆっくり扉を開いた。
心臓がドキドキしてる……
逢うことになっちゃった……
自分で選んだ事なのに、心が揺れる。
不安に思う気持ちを押し込めて、逢って顔を見て安心したい。その思いだけを頭の中で繰り返す。
昨日の着信は二十三時半を廻ってた。まだ時刻は二十一時を過ぎたところ。斎藤さんが来るまでにはまだ三時間近くある。
お風呂が溜まるまでの間、衝動買いした月の写真集を見ようと手に取った...
ピンポーン
インターホンの音に飛び起きた。びっくりしてドキドキしてる。
昨日あまり眠れなかったせいか、写真集を開いたままテーブルに突っ伏して眠ってしまっていたみたい。
今、何時?
携帯を見るとすでに零時を過ぎていて、着信を示すアイコンがついていた。
ピンポーン
……斎藤さん、だ
急いでインターホンを取る。
「はい」
『斎藤です』
柔らかいテノールに顔が熱くなる。
「あ、はい」
オートロックを解除して……落ち着かない。
どうしよう……
どうしよう……
さほど待つことなくもう一度インターホンが鳴る
……来、た
ドアスコープで確認し、深呼吸をしてからゆっくり扉を開いた。