この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
甘く、深く、繋がって
第17章 仕置き
家に着いてお風呂が溜まるのを待つ間、斎藤さんがホットミルクをいれてくれた。
マグカップを置いてテーブルの斜向いに腰を下ろす。
「少しは落ち着いた?」
柔らかな笑顔に切なくなる。
「はい、ありがとうございます」
私の応えに小さく頷いて
「何があったのか聞いて良い?」
重ねられた問い。気持ちが沈む。啓太の事、話すのは気が重い。
「店の前で、座り込んでたでしょう?」
心配そうに覗き込まれて、みぞおち辺りがシクシクする。

そうだ、黒田さんの事もある……

「……だ、大丈夫、です」
辛うじて返した私に
「大丈夫じゃない、よね?」
聞き返す斎藤さんの眉根が寄った。言い逃れを許さない真剣な眼差しにどれだけ心配を掛けているのかと申し訳なくなる。
「……どっ、同僚の声を、聞き間違えてしまって……でも、大丈夫で、ホッとして……」
徐々に頭を下げ、途切れた私の言葉を拾うように
「泣いてたの?」
斎藤さんが首を傾げる。
「…………」
俯いたまま頷くと、はぁと長い息を吐かれた。
「真純にそんな怖い思いさせたの、誰?」
しばしの沈黙の後、発せられた言葉に滲む怒りにキシキシと胸が痛みだす。

『もうしない』って約束したのに……
/813ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ