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甘く、深く、繋がって
第17章 仕置き
テーブルの端に手を滑らせ、近付いてくる。
怒られる。
そう思ったのに、ふわりと頭に斎藤さんの右手が乗った。反射的に肩が竦んだけど
「触られただけ?」
変わらない口調で確認されて、コクコクと小さく頷いて返す。
「……怖かったね」
ゆっくり息を吐いた後に続けられたのは思いもよらない言葉。優しく頭を撫でられて、胸がギューッと締め付けられた。
「真純の仕事は黒田と一緒じゃなきゃダメなの?」
「あ、いえ……黒田さん来年から名古屋に転勤になりました」
「転勤?今年は?」
「内勤の予定は、ありません」
急に決まった移動のため、予定されていた現場での作業に加え担当会社への挨拶周りで黒田さんの日程は土曜日もキッチリ埋まってる。
その事を伝えると斎藤さんは
「良かった」
そう言って息を吐いた。
「でも、まだしばらくは近くにいる訳だから、気を付けて?」
少し眉をひそめ、覗き込んでくる。嫌な思いをさせた上に心配を掛けてばかり。申し訳ない気持ちでいっぱいで
「はい。……すみません」
俯いたまま、顔を上げられなくなった。
怒られる。
そう思ったのに、ふわりと頭に斎藤さんの右手が乗った。反射的に肩が竦んだけど
「触られただけ?」
変わらない口調で確認されて、コクコクと小さく頷いて返す。
「……怖かったね」
ゆっくり息を吐いた後に続けられたのは思いもよらない言葉。優しく頭を撫でられて、胸がギューッと締め付けられた。
「真純の仕事は黒田と一緒じゃなきゃダメなの?」
「あ、いえ……黒田さん来年から名古屋に転勤になりました」
「転勤?今年は?」
「内勤の予定は、ありません」
急に決まった移動のため、予定されていた現場での作業に加え担当会社への挨拶周りで黒田さんの日程は土曜日もキッチリ埋まってる。
その事を伝えると斎藤さんは
「良かった」
そう言って息を吐いた。
「でも、まだしばらくは近くにいる訳だから、気を付けて?」
少し眉をひそめ、覗き込んでくる。嫌な思いをさせた上に心配を掛けてばかり。申し訳ない気持ちでいっぱいで
「はい。……すみません」
俯いたまま、顔を上げられなくなった。