この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
甘く、深く、繋がって
第17章 仕置き
もう一度ポンポンと優しく叩かれる。
「ねぇ、真純」
頭に乗っていた手がスルリと下りて、首元をなぞる。
「謝ったって事は、分かってる、よね?」
聞いてくる口調は同じなのに、みぞおち辺りがゾクリと冷えた。
首筋を伝って指先が耳朶に優しく触れてくる。
「真純は……誰、の?」
「……っ」

それはもちろん……斎藤さんの……

そう思って、胸の奧がゾロリと騒ついた。

『愛してるよ、真純。真純はずっと、僕だけのものだから』

不意に蘇ってきた啓太の歪んだ微笑み。

……何、で?
斎藤さんは啓太とは違う
違うもの……

違います、よね?

落ち着かない胸の騒つきに不安になる。応えようとした言葉が出なくなった。
「真純?」
耳朶に触れる指が止まる。

応え、ないと……

そう思うのに心が竦む。

斎藤さんも、変わってしまうの?
そんなこと、ない

……やっぱり悪いのは、私

違う、斎藤さんは大丈夫
大丈夫……

沸き起こる不安。グルグル大きくなるソレに吐き気がする。

大丈夫、大丈夫

「真純?大丈夫?」
トンと肩を叩かれて我に返った。
/813ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ