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甘く、深く、繋がって
第17章 仕置き
甘えるように擦り寄って、唇がそっと触れてくる。
大きな手にゆっくりと髪を梳かれ
「真純」
柔らかい声にねだられた。
「……た、拓真、さん」
それでも“さん”を外せない私に、斎藤さんがふっと笑う。
「分かった。良いよ、さん付けで。だから、ね、もう一回?」
弧を描く優しい瞳に誘われる。トクンと胸が高く鳴る。
「……拓真さん」
「うん」
チュッと音を立てて唇が重なった。甘く愛しむ様な口付けにほわりと心が暖かくなる。
「拓真さん」
「うん」
名前を呼んでるだけなのに、胸がキューンと締め付けられたように苦しくて
「拓真、さん」
「うん」
斎藤さんの笑顔が涙で滲んだ。首に腕を絡めて縋り付く。
「拓真」
「ん」
途中で唇が重なって、期せずして呼び捨てになってしまった。
何度も啄まれて、とうとう涙が溢れだす。
斎藤さんが大好きで、斎藤さんから伝わる気持ちが嬉しくて。
斎藤さんは、大丈夫……
こんなにも、愛してくれている
そっと涙を拭う、温かくて大きな手。
涙の理由を聞かれないのは、私の気持ちも伝わってる?
大きな手にゆっくりと髪を梳かれ
「真純」
柔らかい声にねだられた。
「……た、拓真、さん」
それでも“さん”を外せない私に、斎藤さんがふっと笑う。
「分かった。良いよ、さん付けで。だから、ね、もう一回?」
弧を描く優しい瞳に誘われる。トクンと胸が高く鳴る。
「……拓真さん」
「うん」
チュッと音を立てて唇が重なった。甘く愛しむ様な口付けにほわりと心が暖かくなる。
「拓真さん」
「うん」
名前を呼んでるだけなのに、胸がキューンと締め付けられたように苦しくて
「拓真、さん」
「うん」
斎藤さんの笑顔が涙で滲んだ。首に腕を絡めて縋り付く。
「拓真」
「ん」
途中で唇が重なって、期せずして呼び捨てになってしまった。
何度も啄まれて、とうとう涙が溢れだす。
斎藤さんが大好きで、斎藤さんから伝わる気持ちが嬉しくて。
斎藤さんは、大丈夫……
こんなにも、愛してくれている
そっと涙を拭う、温かくて大きな手。
涙の理由を聞かれないのは、私の気持ちも伝わってる?