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甘く、深く、繋がって
第4章 水族館
水槽に映る斎藤さんは口元に笑みを浮かべて私を見てる。目が合って、少し首を傾げられた。
「俺と、じゃ嫌?」
少し寄せられた眉ね。相変わらず上目遣いで、どこか縋るような瞳に胸がキュンとなった。
そんな目、ズルい……
「ヤじゃない、です」
恥ずかしくてクマノミに視線を逸らしたら斎藤さんにギュッと抱き締められた。
「じゃあ一緒に行って?」
「……はい」
頷いて俯いたままの頭にチュッと軽いリップ音。
「やった。約束、ね」
「……はい」
もう一度ギュッと抱き締めて、斎藤さんは私を離してくれた。でもすぐに右手を囚われて
「行こ?」
至近距離から覗き込む甘い甘い微笑みに、顔が熱を帯びていく。
今まで付き合ってた人にもこんなに甘くされた事ない。一緒に居るだけでドキドキするのに、心臓保たない。
……ねぇ、期待しちゃうよ?
上機嫌の斎藤さんは私の手を引いて少し距離の離れた次の水槽へ導いてくれる。
ボーッとその後ろ頭を見つめていたら、なだらかな上り坂に足を取られてしまった。カッツンと突っ掛かってバランスが崩れる。そのまま前のめりに倒れそうになって、斎藤さんの腕に縋り付いていた。
「俺と、じゃ嫌?」
少し寄せられた眉ね。相変わらず上目遣いで、どこか縋るような瞳に胸がキュンとなった。
そんな目、ズルい……
「ヤじゃない、です」
恥ずかしくてクマノミに視線を逸らしたら斎藤さんにギュッと抱き締められた。
「じゃあ一緒に行って?」
「……はい」
頷いて俯いたままの頭にチュッと軽いリップ音。
「やった。約束、ね」
「……はい」
もう一度ギュッと抱き締めて、斎藤さんは私を離してくれた。でもすぐに右手を囚われて
「行こ?」
至近距離から覗き込む甘い甘い微笑みに、顔が熱を帯びていく。
今まで付き合ってた人にもこんなに甘くされた事ない。一緒に居るだけでドキドキするのに、心臓保たない。
……ねぇ、期待しちゃうよ?
上機嫌の斎藤さんは私の手を引いて少し距離の離れた次の水槽へ導いてくれる。
ボーッとその後ろ頭を見つめていたら、なだらかな上り坂に足を取られてしまった。カッツンと突っ掛かってバランスが崩れる。そのまま前のめりに倒れそうになって、斎藤さんの腕に縋り付いていた。