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甘く、深く、繋がって
第18章 真純と千佳と
「大事にしてもらってる」
「そっか……そう思えるんなら大丈夫かな」
ニコリと笑って千佳ちゃんが上体を起こす。繋いだ手をキュッと握られた。
「うん、ありがとう」
この前初めて斎藤さんを拓真さんと呼んだ。名前を呼びながら何時もにも増して激しく、全てが解ける程甘やかに求められて、全てに応えたいと思った。もちろんそれは不可能で、途中何度も飛ばされて、最後も意識を手放してしまったのだけど。
目が覚めて、私を包む斎藤さんに心が安らいだ。同時に彼の穏やかな寝顔を私が傍で守っていたいとすごく思った。啓太との事を話して、別れる覚悟でいたのに……
斎藤さんと離れる事なんて、出来ない。
もう、あの人に何を言われても、揺るがない。譲れない。
「あ、あの店?」
吐息を掛けるように耳元で確認されて、物思いに沈んでいた意識が急浮上。
「ひぁん!……そっそう」
私の過剰な返答に千佳ちゃんがふっと笑う。
「どうしたの?緊張してる?」
覗き込んでくる瞳が艶っぽい。
……ねぇ、千佳ちゃんこそ、どうしたの?
「ううん、大丈夫」
「そう?私チョー辛めにダメ出しするよ?」
「えっ!?」
「そっか……そう思えるんなら大丈夫かな」
ニコリと笑って千佳ちゃんが上体を起こす。繋いだ手をキュッと握られた。
「うん、ありがとう」
この前初めて斎藤さんを拓真さんと呼んだ。名前を呼びながら何時もにも増して激しく、全てが解ける程甘やかに求められて、全てに応えたいと思った。もちろんそれは不可能で、途中何度も飛ばされて、最後も意識を手放してしまったのだけど。
目が覚めて、私を包む斎藤さんに心が安らいだ。同時に彼の穏やかな寝顔を私が傍で守っていたいとすごく思った。啓太との事を話して、別れる覚悟でいたのに……
斎藤さんと離れる事なんて、出来ない。
もう、あの人に何を言われても、揺るがない。譲れない。
「あ、あの店?」
吐息を掛けるように耳元で確認されて、物思いに沈んでいた意識が急浮上。
「ひぁん!……そっそう」
私の過剰な返答に千佳ちゃんがふっと笑う。
「どうしたの?緊張してる?」
覗き込んでくる瞳が艶っぽい。
……ねぇ、千佳ちゃんこそ、どうしたの?
「ううん、大丈夫」
「そう?私チョー辛めにダメ出しするよ?」
「えっ!?」