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甘く、深く、繋がって
第18章 真純と千佳と
目が合って、ふっと微笑まれる。トクンと心臓が音を立てた。
見つめ合ったまま、斎藤さんが傍に立つ。
「ようこそ、お越しくださいました」
柔らかな笑みにはたと我に返って、慌てて視線をテーブルに落とした。グラスを置く大きな手。
「あ、ありがとうございます」
普段キッチンにいる斎藤さんが私のテーブル以外でサービスをするのを見た事はない。今日はお客さんも多くて、今になって周りから注目を浴びている事に気が付いた。緊張する。
「ごゆっくりお楽しみ下さい」
斎藤さんはごく自然に挨拶をして戻って行った。
からかわれるかと思ったけど、千佳ちゃんは斎藤さんの前ではむしろ静かでその事が何となく引っ掛かった。
その後は桐生さんの給仕で食事が始まった。前菜、サラダ、パスタにハーフピッツァ、メインをお肉かお魚か選べて締めのデザート。まるで見ているかの様にタイミング良く変わっていくお皿にちょっと感動。
斎藤さんとの馴れ初めや千佳ちゃんの近況を話しながら、ゆっくり食事を楽しんだ。
最後に紅茶を飲んでる時、その質問は唐突に投げ掛けられた。
「ねぇ、斎藤さんに……話、した?」
見つめ合ったまま、斎藤さんが傍に立つ。
「ようこそ、お越しくださいました」
柔らかな笑みにはたと我に返って、慌てて視線をテーブルに落とした。グラスを置く大きな手。
「あ、ありがとうございます」
普段キッチンにいる斎藤さんが私のテーブル以外でサービスをするのを見た事はない。今日はお客さんも多くて、今になって周りから注目を浴びている事に気が付いた。緊張する。
「ごゆっくりお楽しみ下さい」
斎藤さんはごく自然に挨拶をして戻って行った。
からかわれるかと思ったけど、千佳ちゃんは斎藤さんの前ではむしろ静かでその事が何となく引っ掛かった。
その後は桐生さんの給仕で食事が始まった。前菜、サラダ、パスタにハーフピッツァ、メインをお肉かお魚か選べて締めのデザート。まるで見ているかの様にタイミング良く変わっていくお皿にちょっと感動。
斎藤さんとの馴れ初めや千佳ちゃんの近況を話しながら、ゆっくり食事を楽しんだ。
最後に紅茶を飲んでる時、その質問は唐突に投げ掛けられた。
「ねぇ、斎藤さんに……話、した?」