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甘く、深く、繋がって
第18章 真純と千佳と
私を案じる千佳ちゃんの瞳。
啓太の事、だ……
楽しい気持ちが急速に、冷えていく。目を合わせていられなくて下を向いた。
「……話してない」
「そっか……」
千佳ちゃんが一旦口を閉ざす。そして
「ねぇ」
改めて声を掛けてきた。
「私から、話しても良い?」
えっ!?
驚いて、思わず千佳ちゃんを見る。
「大事にされてるって、幸せだって感じてる真純には悪いけど、私は心配」
「……」
「ペラペラ話して良い話題じゃないのは分かってる。でも……斎藤さんに真純を任せても大丈夫か、確かめさせて」
真っ直ぐに私を見つめる瞳。心配されているのだと、大事に思ってくれているのだと、凄く分かる。
でも、視線は徐々に下に落ちる。
あの人に言われる位なら、自分から話そうと思ってた。けど、それは別れる覚悟での事。離れられないと実感した今『良い』と、言えない……
淫らな身体は隠せない。斎藤さんは何も言わないけれど、きっと気付いてる。
……それでも、呆れられてしまうかもしれない。捨てられてしまうかもしれない。
怖い、よ……
「ねぇ真純」
千佳ちゃんに静かに名前を呼ばれた。
「私はアノ事を真純に乗り越えて貰いたいと思ってる」
啓太の事、だ……
楽しい気持ちが急速に、冷えていく。目を合わせていられなくて下を向いた。
「……話してない」
「そっか……」
千佳ちゃんが一旦口を閉ざす。そして
「ねぇ」
改めて声を掛けてきた。
「私から、話しても良い?」
えっ!?
驚いて、思わず千佳ちゃんを見る。
「大事にされてるって、幸せだって感じてる真純には悪いけど、私は心配」
「……」
「ペラペラ話して良い話題じゃないのは分かってる。でも……斎藤さんに真純を任せても大丈夫か、確かめさせて」
真っ直ぐに私を見つめる瞳。心配されているのだと、大事に思ってくれているのだと、凄く分かる。
でも、視線は徐々に下に落ちる。
あの人に言われる位なら、自分から話そうと思ってた。けど、それは別れる覚悟での事。離れられないと実感した今『良い』と、言えない……
淫らな身体は隠せない。斎藤さんは何も言わないけれど、きっと気付いてる。
……それでも、呆れられてしまうかもしれない。捨てられてしまうかもしれない。
怖い、よ……
「ねぇ真純」
千佳ちゃんに静かに名前を呼ばれた。
「私はアノ事を真純に乗り越えて貰いたいと思ってる」