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甘く、深く、繋がって
第18章 真純と千佳と
「当然だろ」
俺の返しにふっと笑って
「話させておいてナンだけど、アノ拓真が真顔でのろけるとか、歴代のセフレが知ったら嫉妬で発狂するね」
軽く余計な事を言う。
「……お前さ、その話」
「する訳ないでしょ」
途中で遮り不愉快そうに顔をしかめられた。真っ直ぐ俺を睨み付けてくる。
「拓真の方こそ気を付けなよ?あなたにとっては終わった過去でも、真純は今不安になる。余計な心配させないで」
「……分かった」
みゆきの爬虫類の様な笑い顔。それこそ要らぬ事を真純に言ってるに違いない。
舌打ちしそうになって踏み止まる。千佳が俺を探るように見ていた。
「……何?」
「思い当たるなら、早急に片付けなよ」
威嚇してくる低い声。
「うだうだしてると、返してもらうから」
さっきまで緩んでいた瞳はまた剣をはらんで俺を刺す。その鋭さは千佳の真純に対する思いの表れ。彼女がそうと判断したら、本当に真純を連れて行くだろう。
それだけコイツも真純に本気……
「譲らないって言っただろ」
「拓真の意思は関係ない。いつでも迎えに行くから」
挑発するように俺を見据え、千佳が目を細めて口角を引き上げた。
俺の返しにふっと笑って
「話させておいてナンだけど、アノ拓真が真顔でのろけるとか、歴代のセフレが知ったら嫉妬で発狂するね」
軽く余計な事を言う。
「……お前さ、その話」
「する訳ないでしょ」
途中で遮り不愉快そうに顔をしかめられた。真っ直ぐ俺を睨み付けてくる。
「拓真の方こそ気を付けなよ?あなたにとっては終わった過去でも、真純は今不安になる。余計な心配させないで」
「……分かった」
みゆきの爬虫類の様な笑い顔。それこそ要らぬ事を真純に言ってるに違いない。
舌打ちしそうになって踏み止まる。千佳が俺を探るように見ていた。
「……何?」
「思い当たるなら、早急に片付けなよ」
威嚇してくる低い声。
「うだうだしてると、返してもらうから」
さっきまで緩んでいた瞳はまた剣をはらんで俺を刺す。その鋭さは千佳の真純に対する思いの表れ。彼女がそうと判断したら、本当に真純を連れて行くだろう。
それだけコイツも真純に本気……
「譲らないって言っただろ」
「拓真の意思は関係ない。いつでも迎えに行くから」
挑発するように俺を見据え、千佳が目を細めて口角を引き上げた。