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甘く、深く、繋がって
第19章 決心
最近食欲のない日が多くて、あまり食べられない。でも心配掛けたくなくて
「食べてるよ?」
笑顔で応えたのに、確認するように肩から二の腕を捉まれた。
「お花見に行った時より痩せたでしょ?」
心配そうに眉をひそめられて、慌てて首を横に振る。
「そんなに変わらないよ?大丈夫」
「真純」
少し低くなった柔らかなアルト。咎められた訳じゃないのにツキンと胸が痛む。
「アノ後、私には頑張らないって約束したよね?」
「う、ん……でも、ホントに食欲ないの最近になってから、なの。それに年末で仕事も忙しくて」
嘘は吐いてない。でも、少し後ろめたい。
「真純」
また低く、名前を呼ばれて
「違うよ。責めてるんじゃない」
千佳ちゃんの眉が下がっていた。
「心配してるの」
「……ごめん」
二の腕を掴んでいた手が背中に滑り落ち、そのまま千佳ちゃんに抱き寄せられる。
「謝らないで?」
キュッと腕に力が込められて、押し付けられた胸から千佳ちゃんの少し早い心臓の音が聞こえてきた。規則的なリズムを刻む音は、ソレだけで心を穏やかにする。
「食べてるよ?」
笑顔で応えたのに、確認するように肩から二の腕を捉まれた。
「お花見に行った時より痩せたでしょ?」
心配そうに眉をひそめられて、慌てて首を横に振る。
「そんなに変わらないよ?大丈夫」
「真純」
少し低くなった柔らかなアルト。咎められた訳じゃないのにツキンと胸が痛む。
「アノ後、私には頑張らないって約束したよね?」
「う、ん……でも、ホントに食欲ないの最近になってから、なの。それに年末で仕事も忙しくて」
嘘は吐いてない。でも、少し後ろめたい。
「真純」
また低く、名前を呼ばれて
「違うよ。責めてるんじゃない」
千佳ちゃんの眉が下がっていた。
「心配してるの」
「……ごめん」
二の腕を掴んでいた手が背中に滑り落ち、そのまま千佳ちゃんに抱き寄せられる。
「謝らないで?」
キュッと腕に力が込められて、押し付けられた胸から千佳ちゃんの少し早い心臓の音が聞こえてきた。規則的なリズムを刻む音は、ソレだけで心を穏やかにする。