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甘く、深く、繋がって
第19章 決心
千佳ちゃんには心配掛けてばっかりで、申し訳ない気持ちでいっぱいで……でも
「ありがとう」
それ以上に感謝してる。
ギュッと強く抱き締められた。
「……ね、真純」
「なぁに?」
「今、幸せ?」
……それは、斎藤さんとの事?
「幸せだよ」
「……そっか」
「うん」
さらにキュッと腕に力がこもる。
少ししてはぁと息を吐いて、千佳ちゃんが腕をほどいた。額にコツンと額が当たる。
「斎藤さんね」
静かな声。トクンと心臓が跳ねた。
千佳ちゃんから『帰ろう』と言われて、私はここにいる。予測されるのは私を拒否する言葉ばかり。
大丈夫。『幸せ』だもの……
自分に言い聞かせながらも
「……うん」
返答がどうしても鈍くなる。
怖い……
聞きたくない
「そばにいたいって」
「っ!」
千佳ちゃんが教えてくれたのは思いもよらない言葉。驚きで息が詰まった。
胸が、苦しい。
鼻の奥がツーンとして目がじわりと熱くなる。
「真純を守りたいって」
「ふぇっ……」
堪えきれずに嗚咽が漏れた。
「もし蔑むようならって話したら、逆に何で蔑むんだって聞き返された」
「ぅっ……く……」
「良かったね、真純」
「ありがとう」
それ以上に感謝してる。
ギュッと強く抱き締められた。
「……ね、真純」
「なぁに?」
「今、幸せ?」
……それは、斎藤さんとの事?
「幸せだよ」
「……そっか」
「うん」
さらにキュッと腕に力がこもる。
少ししてはぁと息を吐いて、千佳ちゃんが腕をほどいた。額にコツンと額が当たる。
「斎藤さんね」
静かな声。トクンと心臓が跳ねた。
千佳ちゃんから『帰ろう』と言われて、私はここにいる。予測されるのは私を拒否する言葉ばかり。
大丈夫。『幸せ』だもの……
自分に言い聞かせながらも
「……うん」
返答がどうしても鈍くなる。
怖い……
聞きたくない
「そばにいたいって」
「っ!」
千佳ちゃんが教えてくれたのは思いもよらない言葉。驚きで息が詰まった。
胸が、苦しい。
鼻の奥がツーンとして目がじわりと熱くなる。
「真純を守りたいって」
「ふぇっ……」
堪えきれずに嗚咽が漏れた。
「もし蔑むようならって話したら、逆に何で蔑むんだって聞き返された」
「ぅっ……く……」
「良かったね、真純」