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甘く、深く、繋がって
第19章 決心
グイッと押してみゆきを数歩下がらせた。何とか踏み留まった彼女が俺の手を口から剥がそうと必死に引っ掻いてくる。
「二度とその話を口にするな。真純に関わると容赦しない」
燃える様に強い目で睨み上げてくる。その目に宿るのは怒りと妬み、恨み辛みに負の感情、その全て。
ギリギリと爪がめり込んでくる。
真純をそこまで疎ましく思うほど俺に執着があるとは思えない。みゆきにあるのは真純に対する常軌を逸した強い嫉妬。
異常だ。
「今日で最後だ。二度と俺の前にも真純の前にも姿を表すな」
血が滲むのも構わず言葉を続け、最後にその手で突き飛ばした。
「きゃっ!」
尻餅を着いてみゆきが座り込む。もう来ないと言わせようとして、嫌な事に思い当たった。
「お前……黒田に話した?」
頬を撫でていた右手を離し、みゆきがクスリと笑う。
「あんな昔の寝物語、よく覚えてるじゃない。調べたの?それともお兄さんに聞いた?」
俺を見据えたまま立ち上がる。服を払いながら
「当然でしょ。大事な従兄にあんな女に本気になって欲しくないから」
嫌悪感もあらわにそう言った。
「二度とその話を口にするな。真純に関わると容赦しない」
燃える様に強い目で睨み上げてくる。その目に宿るのは怒りと妬み、恨み辛みに負の感情、その全て。
ギリギリと爪がめり込んでくる。
真純をそこまで疎ましく思うほど俺に執着があるとは思えない。みゆきにあるのは真純に対する常軌を逸した強い嫉妬。
異常だ。
「今日で最後だ。二度と俺の前にも真純の前にも姿を表すな」
血が滲むのも構わず言葉を続け、最後にその手で突き飛ばした。
「きゃっ!」
尻餅を着いてみゆきが座り込む。もう来ないと言わせようとして、嫌な事に思い当たった。
「お前……黒田に話した?」
頬を撫でていた右手を離し、みゆきがクスリと笑う。
「あんな昔の寝物語、よく覚えてるじゃない。調べたの?それともお兄さんに聞いた?」
俺を見据えたまま立ち上がる。服を払いながら
「当然でしょ。大事な従兄にあんな女に本気になって欲しくないから」
嫌悪感もあらわにそう言った。