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甘く、深く、繋がって
第19章 決心
ソレを言うなら俺の方がイカれてる。お前も似たようなモンだろうが。俺やお前なんかと真純は違う。望む訳がない。
千佳が言うに、自己肯定感の低い真純。恐らくはそこに漬け込まれた……
「下卑た男の言葉を鵜呑みにして俺の女汚してんなよ。第一お前が真純を悪く言えるタマか?」
今までになく剣呑な顔で睨んでいるにも関わらず、みゆきは小さく声をたてて嘲笑った。
「俺の女、ね。拓真も嵌められてるのかもよ?」
真純のソレしか見えなくなった男と一緒にすんな。
「誰から何を嗅ぎ回ったのか知らないが、勝手な想像で真純を侮辱するのは許さない。それこそお前の願望だろうが」
「あはっ、そうね。事実は本人達にしか分かんない。私と拓真と、どっちの願望がより真実に近いのかしらね」
笑いながらみゆきが顎を引いた。そのまま上目遣いで見上げてくる。
「演じるのは簡単だし?」
……演じる?
ないな。あり得ない。
……あぁでも、もしそうだとしたら、このまま騙されていたいね。気紛れに少しずつ暴いて、その都度真純を組み敷くのは愉しそうだ。
焦る真純を想像したら笑えてきた。
やっぱりない、な。
真純に人を騙すのは無理だ。
千佳が言うに、自己肯定感の低い真純。恐らくはそこに漬け込まれた……
「下卑た男の言葉を鵜呑みにして俺の女汚してんなよ。第一お前が真純を悪く言えるタマか?」
今までになく剣呑な顔で睨んでいるにも関わらず、みゆきは小さく声をたてて嘲笑った。
「俺の女、ね。拓真も嵌められてるのかもよ?」
真純のソレしか見えなくなった男と一緒にすんな。
「誰から何を嗅ぎ回ったのか知らないが、勝手な想像で真純を侮辱するのは許さない。それこそお前の願望だろうが」
「あはっ、そうね。事実は本人達にしか分かんない。私と拓真と、どっちの願望がより真実に近いのかしらね」
笑いながらみゆきが顎を引いた。そのまま上目遣いで見上げてくる。
「演じるのは簡単だし?」
……演じる?
ないな。あり得ない。
……あぁでも、もしそうだとしたら、このまま騙されていたいね。気紛れに少しずつ暴いて、その都度真純を組み敷くのは愉しそうだ。
焦る真純を想像したら笑えてきた。
やっぱりない、な。
真純に人を騙すのは無理だ。