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甘く、深く、繋がって
第19章 決心

真純を思い、その焦る顔を想像したからか、爆発しそうな怒りは幾分治まって来ていた。
腹立たしい事に変わりはないが、目的はみゆきの排除。コイツの底知れない憎悪を真純へ発散させてはならない。
俺を見ていたみゆきの眉がいぶかしげに寄せられる。
「拓」
「お前の妄想も大概逞しいな」
「なっ」
「真純の元彼?そいつらもお前も、真純の何見てんの?ホント何にも知らねぇのな」
人の想いにあんなにも真っ直ぐに応えようとする奴、他にいない。誰に対しても、というのは正直面白くないが、それこそが真純だからな。
そう思って気が付いた。単に自己肯定感が低いからだけじゃない。元々の性質がこうだから、勘違いを招いたんだ……
勘違いした上、付け込んで……下衆の極みだ。
「この先も知らなくて良いから」
冷たく言い放った俺にみゆきが鼻白む。
コイツも元彼も、刑に服しているソノ男も、誰一人として許せない。出来る事なら真純に関わりたくないと思わせるまで、力で捩じ伏せたい。
でもそんな事しても真純は喜ばない。多少俺の溜飲は下がるだろうが、それだけ、だ。
腹立たしい事に変わりはないが、目的はみゆきの排除。コイツの底知れない憎悪を真純へ発散させてはならない。
俺を見ていたみゆきの眉がいぶかしげに寄せられる。
「拓」
「お前の妄想も大概逞しいな」
「なっ」
「真純の元彼?そいつらもお前も、真純の何見てんの?ホント何にも知らねぇのな」
人の想いにあんなにも真っ直ぐに応えようとする奴、他にいない。誰に対しても、というのは正直面白くないが、それこそが真純だからな。
そう思って気が付いた。単に自己肯定感が低いからだけじゃない。元々の性質がこうだから、勘違いを招いたんだ……
勘違いした上、付け込んで……下衆の極みだ。
「この先も知らなくて良いから」
冷たく言い放った俺にみゆきが鼻白む。
コイツも元彼も、刑に服しているソノ男も、誰一人として許せない。出来る事なら真純に関わりたくないと思わせるまで、力で捩じ伏せたい。
でもそんな事しても真純は喜ばない。多少俺の溜飲は下がるだろうが、それだけ、だ。

