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甘く、深く、繋がって
第19章 決心
そこに立つのは疲れた女。
全く同情の余地もありはしないが。
「分かったんならさっさと帰れよ」
ぐっと顎を引き
「帰るわよ!」
自分に勢いを付けるようにみゆきが踵を返した。
コイツの家が本当に駅の反対側ならばここから大した距離じゃない。それでも、女が一人で歩くには時間が遅い。
気付かれない程度の距離を保って後ろを歩きながら、深く息を吐いた。
これで終わるか?
みゆきがここで諦めてくれるに越した事はない。それでも同じ駅なら、また会う可能性はゼロではない。それに……恐らくみゆきは結システムの入ったオフィスビルの中に入る手段を持っている。
不安は、スッキリとは晴れてくれない。
ビルの管理会社に相談に行くか……
公園を出てコンビニへ向かう。少しだけ俺のマンションの方へ頭を向けて、でも立ち止まらずに歩く重い足取り。
真純はもう寝ただろうか…
距離を保ってその後ろを追いながら、真純に会いたいとそう思う。
千佳の話だけでも十分衝撃的だったのに、みゆきとまで話をする羽目に合うとか……疲労感が半端ない。
客入りは減るが年末ギリギリまで店は続く。休めない。
真純を抱いて眠りたい……
全く同情の余地もありはしないが。
「分かったんならさっさと帰れよ」
ぐっと顎を引き
「帰るわよ!」
自分に勢いを付けるようにみゆきが踵を返した。
コイツの家が本当に駅の反対側ならばここから大した距離じゃない。それでも、女が一人で歩くには時間が遅い。
気付かれない程度の距離を保って後ろを歩きながら、深く息を吐いた。
これで終わるか?
みゆきがここで諦めてくれるに越した事はない。それでも同じ駅なら、また会う可能性はゼロではない。それに……恐らくみゆきは結システムの入ったオフィスビルの中に入る手段を持っている。
不安は、スッキリとは晴れてくれない。
ビルの管理会社に相談に行くか……
公園を出てコンビニへ向かう。少しだけ俺のマンションの方へ頭を向けて、でも立ち止まらずに歩く重い足取り。
真純はもう寝ただろうか…
距離を保ってその後ろを追いながら、真純に会いたいとそう思う。
千佳の話だけでも十分衝撃的だったのに、みゆきとまで話をする羽目に合うとか……疲労感が半端ない。
客入りは減るが年末ギリギリまで店は続く。休めない。
真純を抱いて眠りたい……