この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
甘く、深く、繋がって
第20章 そばに、いる
何事もなかったかのように近付いてくる。
逃げようと後ろに下がって、隣の机の椅子に脚を取られた。

あっ!

マズイと思った時には視界が反転し、後ろに転んでしまっていた。
「真純!」
駆け寄って来る黒田さんの姿にみぞおちの辺りがギュッと引きつれる。
「大丈夫か?」
手が差し出され、首を左右に振りながら後退った。
「ち、近寄らないで下さい」
黒田さんの眉がクッと寄って。それでも一度引きかけた手をまた伸ばしてくる。

イヤッ

それ以上の距離を反射的にずり下がっていた。
「……何もしない」
「嫌です」
即座に拒否して、何とか自力で立ち上がる。
「真純」
「な、名前で呼ばないで下さい」
頭を左右に振って距離を開けて

怖い怖い怖い……

身体がすくむ。
逃げ出してしまいたい。
でも、まだ仕事の途中。明日から三箇(が)日までは施錠されてしまう。島崎さんの案件の担当を決めないことには帰れない。
「かわ」
「帰って下さい」
関わりたくなくて言葉を重ねた。
黒田さんの眉間のシワが深くなる。
「……ごめん」
発せられたのは謝罪の言葉。黒田さんが一歩後ろに下がって頭を下げた。
/813ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ