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甘く、深く、繋がって
第20章 そばに、いる
「私にまで嫉妬する理由が分かりませんね」
桐生さんは呆れた声でそう言って私の背中をそっと押した。そのまま中へ案内してくれる。
嫉妬?
斎藤さんが?
……桐生さん、に?
不思議に思っていると
「あー!真純ちゃんやっと来たー」
窓際から田中さんに招かれた。
「こっちこっちー」
思わず嬉しくなって小走りに駆け寄る。
「田中さんもいらしてたんですか?」
「うん。せっかくだからって旦那が保育園行ってくれる事になったの」
ニッコリ笑う顔がとても可愛い。
「素敵な旦那様ですね」
「ねー、私も驚いた。頼んでみて良かった」
腕を引っ張られ、田中さんの隣に腰を下ろした。
「お疲れ、河合」
向かいには山下さん。その隣は知らない人。
「お疲れ様です」
どうやらもう課は関係なく、好き好きに飲んでいるらしい。
「何飲む?」
笑顔で確認されて、サングリアを使った甘めのカクテルを頼んでもらった。
「遅かったねぇ」
「はい。ちょっとパズルが大変で」
チラリと見渡した店内。同じ並びのテーブル席に島崎さんの姿。
……来てたんだ
「パズル?」
田中さんに聞かれて笑顔で振り返った。
「技術さんの予定表の事です」
桐生さんは呆れた声でそう言って私の背中をそっと押した。そのまま中へ案内してくれる。
嫉妬?
斎藤さんが?
……桐生さん、に?
不思議に思っていると
「あー!真純ちゃんやっと来たー」
窓際から田中さんに招かれた。
「こっちこっちー」
思わず嬉しくなって小走りに駆け寄る。
「田中さんもいらしてたんですか?」
「うん。せっかくだからって旦那が保育園行ってくれる事になったの」
ニッコリ笑う顔がとても可愛い。
「素敵な旦那様ですね」
「ねー、私も驚いた。頼んでみて良かった」
腕を引っ張られ、田中さんの隣に腰を下ろした。
「お疲れ、河合」
向かいには山下さん。その隣は知らない人。
「お疲れ様です」
どうやらもう課は関係なく、好き好きに飲んでいるらしい。
「何飲む?」
笑顔で確認されて、サングリアを使った甘めのカクテルを頼んでもらった。
「遅かったねぇ」
「はい。ちょっとパズルが大変で」
チラリと見渡した店内。同じ並びのテーブル席に島崎さんの姿。
……来てたんだ
「パズル?」
田中さんに聞かれて笑顔で振り返った。
「技術さんの予定表の事です」