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甘く、深く、繋がって
第20章 そばに、いる
まだ酔いの残った、僅か定まらない眼差し。潤んでいるのはアルコールのせいだけ?
「起こすつもりはなかったんだけど、ごめんね」
「いえ……スミマセン、私寝てしまって」
俺の視線から逃れるように揺れる瞳は回りの景色が変わった事をちゃんと理解したようだった。
起き上がろうとした真純の背中に手を添えると
「ひゃっ!」
肩を竦めて身を捩られた。顔が真っ赤に染まってく。
「ぁあああのっ、私、ふく、は?」

……何、その可愛い反応
襲うよ?

「シワになるから脱がせたけど」
内心に蠢く欲を覆い隠して笑顔を向ける。真純が布団をギュッと抱き締めた。

ね、布団じゃなくて、俺にしない?

「そ、そう、ですか……」
俯いてしまった真純の頭に手を乗せ、柔らかい髪をすくように頭を撫でる。

久々に逢えた、という程でもない。なのに何でこんなに欲しいんだろう……

「気分悪くないならお風呂入る?」
「……は、ぃ」
消え入りそうに声が小さい。ポンポンと軽く頭を叩いて手を納めた。足元に畳んであったパジャマを渡して立ち上がる。
「先に入っておいで。タオルは後で持って行くから」
「はい」
頬を赤く染めたまま、真純がゆっくり頷いた。
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