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甘く、深く、繋がって
第20章 そばに、いる
酔ってるせいもあるとは思うが、嬉しくて口元が緩む。
火が、付きそう……
そのまま押し倒したい気持ちを何とか踏み止まって唇を離した。至近距離のまま開いた真純の瞳。
まっすぐに見詰められて心拍が上がる。
「ベッド、行こう?」
「……はい」
少し開いた間。硬くなった声。
いつもとは違うその変化に、あの事件を気にしているのだと悟られて、苦しくなる。
俺を試すのなら他の方法もあっただろうに……
敢えて事件の話を俺にした千佳の意図には、やはり賛同出来ない。
そっと額に口付けて、真純を柔く抱き締める。
「もう、遅いから寝よう」
華奢な身体が小さく震えた。
俺がどれだけ真純に本気か、守りたいと思っているか……口にするのは嘘っぽくて、言葉にするのをためらわれる。
俺の全てを注ぐからその身を埋めて、感じて欲しい。
真純を、愛してる。
……俺の中に包んでしまいたい。
ゆっくりと頷いて、すがりついてくる。応えるように強く抱き寄せて、それから腕を解いた。真純の腕にも手を掛けて、そっと解かせる。
「立てる?」
「……はい」
真純が下を向いて手をラグに着いた。
火が、付きそう……
そのまま押し倒したい気持ちを何とか踏み止まって唇を離した。至近距離のまま開いた真純の瞳。
まっすぐに見詰められて心拍が上がる。
「ベッド、行こう?」
「……はい」
少し開いた間。硬くなった声。
いつもとは違うその変化に、あの事件を気にしているのだと悟られて、苦しくなる。
俺を試すのなら他の方法もあっただろうに……
敢えて事件の話を俺にした千佳の意図には、やはり賛同出来ない。
そっと額に口付けて、真純を柔く抱き締める。
「もう、遅いから寝よう」
華奢な身体が小さく震えた。
俺がどれだけ真純に本気か、守りたいと思っているか……口にするのは嘘っぽくて、言葉にするのをためらわれる。
俺の全てを注ぐからその身を埋めて、感じて欲しい。
真純を、愛してる。
……俺の中に包んでしまいたい。
ゆっくりと頷いて、すがりついてくる。応えるように強く抱き寄せて、それから腕を解いた。真純の腕にも手を掛けて、そっと解かせる。
「立てる?」
「……はい」
真純が下を向いて手をラグに着いた。