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甘く、深く、繋がって
第21章 伝わる心
「本音を言えば、止めたくない」
「っ」
その瞳に宿る緋色。背筋をゾクリと走る震えに、思わず身体を引いていた。でもすぐに間を詰められて
「俺じゃなければ満足できなくなるまで、真純を溺れさせたい」
至近距離で披露された艶やかな極上の笑み。
横になっているのに、目眩がする。
「でも俺は身体だけが欲しい訳じゃない。真純の心も、気持ちも大事にしたい。だから無理強いは、しない」
その言葉に胸の奥が苦しくなった。
ふわりと綻んだ目元。つい今しがたとはまた違う、優しい笑みでチュッと唇にキスをする。
「まだ、寝るんだろ?」
「……はい」
顎を引くようにして頷いた私に、斎藤さんがふふっと笑った。
「寝よう?」
男の色気から優しさに、次いで一気に甘くなった雰囲気にトクンと心臓が波を打つ。さっきまで不安でドキドキしてたのに、今は……
斎藤さんの左腕が頭の下に通されて、身体の右半分が密着する。
「あぁ、その前に一つだけ」
腕の位置を微妙に調節していた斎藤さんがそう言って私の顔を覗き込んできた。
「……はい」
間近にある色素の薄い瞳。またドキドキ、する。
「俺は明後日まで仕事だけど、予定ないなら一緒に年越そう?」
「っ」
その瞳に宿る緋色。背筋をゾクリと走る震えに、思わず身体を引いていた。でもすぐに間を詰められて
「俺じゃなければ満足できなくなるまで、真純を溺れさせたい」
至近距離で披露された艶やかな極上の笑み。
横になっているのに、目眩がする。
「でも俺は身体だけが欲しい訳じゃない。真純の心も、気持ちも大事にしたい。だから無理強いは、しない」
その言葉に胸の奥が苦しくなった。
ふわりと綻んだ目元。つい今しがたとはまた違う、優しい笑みでチュッと唇にキスをする。
「まだ、寝るんだろ?」
「……はい」
顎を引くようにして頷いた私に、斎藤さんがふふっと笑った。
「寝よう?」
男の色気から優しさに、次いで一気に甘くなった雰囲気にトクンと心臓が波を打つ。さっきまで不安でドキドキしてたのに、今は……
斎藤さんの左腕が頭の下に通されて、身体の右半分が密着する。
「あぁ、その前に一つだけ」
腕の位置を微妙に調節していた斎藤さんがそう言って私の顔を覗き込んできた。
「……はい」
間近にある色素の薄い瞳。またドキドキ、する。
「俺は明後日まで仕事だけど、予定ないなら一緒に年越そう?」