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甘く、深く、繋がって
第21章 伝わる心
もう一度ギュッと私を抱き締めて、ふわりと腕が緩む。離された身体。斎藤さんは両手で私の頬を挟み、親指でそっと涙を拭ってくれる。正面から見つめる真っ直ぐな眼差し。
「来て、くれる?」
こんなにも優しく問い掛けられた事がなくて。涙が止めどなく溢れてしまう。感謝の気持ちさえ言葉に出来ない。
ただ何度も何度も、頷いた。
ふふっと笑う斎藤さん。
「ありがとう」
お礼を言いたいのは私の方、なのに……
「参ったな……泣かすつもりはなかったんだけど」
そう言って、また私を包んでくれた。
温かい斎藤さんの温もりに、どこか甘いその匂い。ホッとして、嬉しくて、ますます涙が溢れてしまう。
「んっ……ふっ、ぅう」
斎藤さんの背中に腕を回し、ギューッと強くしがみ付いた。大きな手が頭を優しく撫でてくれる。
「あっ、ありがっとう、ございます」
「ん、楽しみだね」
くいっと腰を引き寄せられて身体が密着する。
「何なら今日からずっとうちにいてくれても良いんだけど」
私の髪に顎を埋め
「俺は毎日、真純に逢いたいよ」
増していく甘い香り。
「真純に触れて、真純を抱いて、真純をずっと感じていたい」
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