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甘く、深く、繋がって
第21章 伝わる心
「どうしたの?」
私を気遣う問い掛けに、でも応える勇気が持てなくて。
「……」
「俺、退かれてる?」
斎藤さんの眉が下がった。

ひく?
斎藤さん、に?
……そんな事ない

慌てて左右に首を振る。
「う、ん……」
頷いてはくれたけど、斎藤さんの眉は下がったまま。

違う。違う、の……

「は、離れ……離れたく、ない……です」
「えっ?」
全部飛ばして、気持ちだけを先走って伝えてしまった私に斎藤さんが大きく目を見開いた。
「何で?さっき離してやれないって言っただろ?」
驚いた様に覗きこんで来る。
「は、ぃぃ……」
さっきは嬉しくて、幸せで溢れた涙。今は不安に押されてこぼれ落ちる。
「ますみ?」
名前を呼ばれて、小さく唇を噛んだ。

私じゃ、ないかもしれない……

黙り込んでしまった私に、斎藤さんがゆっくり身体を引いた。
「ね、真純」
胸元できつく握っていた私の手を取り、やんわり包んでくれる。
「……はぃ」
「どうして、俺と離れるって思ったの?」
聞いてくる声は優しい。
でも……
「……」
「真純、言ってくれなきゃ分からない。真純の不安も除いてあげられない。……ね?」
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