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甘く、深く、繋がって
第21章 伝わる心
チュッチュッと音をたて、離れたと思ったら今度はペロリと舌が這う。くすぐったくて身を捩ったら、腰をグイッと引き寄せられた。
「んっ!」
密着、する……
一気に顔が熱くなった。逃れようとして
「離さない」
耳元での囁きに身体も急速に熱を上げる。
「疑問は解けた?」
黙ったまま頷いた私に斎藤さんがふふっと笑う。
「良かった。……他は、ない?良いよ、何でも聞いて?」
優しい笑顔に泣きたくなった。
言われて頭を過ったのは『女の子はセックス出来ればそれで良い』と噂されていた斎藤たっくんの真相とあの人、の事……
噂の方のはもう、良い。
たとえ斎藤さんの事だったとしても、私の事をそんな風に見てない事は十分に分かったから。
あの人、は……
『口説く時の常套句だから』
『付き合ってるの、私』
『ほどほどにして』
『拓真の事、よろしくね』
思わせ振りな言葉とそれを裏付けるように斎藤さんに残っていた甘ったるい香り……
すごく不安になって、心配で、怖くて堪らなかった。
でも、今は大丈夫と思えてる。
『真純だけ』
何度も繰り返し言葉でも、身体でも伝えてもらってる。
私は斎藤さんを、信じてる。
「んっ!」
密着、する……
一気に顔が熱くなった。逃れようとして
「離さない」
耳元での囁きに身体も急速に熱を上げる。
「疑問は解けた?」
黙ったまま頷いた私に斎藤さんがふふっと笑う。
「良かった。……他は、ない?良いよ、何でも聞いて?」
優しい笑顔に泣きたくなった。
言われて頭を過ったのは『女の子はセックス出来ればそれで良い』と噂されていた斎藤たっくんの真相とあの人、の事……
噂の方のはもう、良い。
たとえ斎藤さんの事だったとしても、私の事をそんな風に見てない事は十分に分かったから。
あの人、は……
『口説く時の常套句だから』
『付き合ってるの、私』
『ほどほどにして』
『拓真の事、よろしくね』
思わせ振りな言葉とそれを裏付けるように斎藤さんに残っていた甘ったるい香り……
すごく不安になって、心配で、怖くて堪らなかった。
でも、今は大丈夫と思えてる。
『真純だけ』
何度も繰り返し言葉でも、身体でも伝えてもらってる。
私は斎藤さんを、信じてる。