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甘く、深く、繋がって
第21章 伝わる心
良いも何も、私はずっと、斎藤さんと一緒にいたい……
斎藤さんの瞳をじっと見つめ返す。
「は、離さないで下さい」
言ったのと同時、また涙がこぼれ落ちた。
斎藤さんの目が弧を描く。スイと寄って来たかと思ったら、頬から目尻をペロリと舐め上げられた。ジュッと音を立てて涙を吸いとられる。反対側も同じ様に舐められて。
「言質、もらったから、ね?」
妖しさを増す緋の瞳。
私はその熱に魅入られる。
見つめ合ったまま頷いた私に、斎藤さんがゆるりと口角を引き上げた。
「もう真純に自由は、あげない」
ゆっくり上体を倒される。私の顔の右横に手を付いて、反対の手はそっと頬を包んでくれる。
逆光になって近づいてくる表情はあまりよく分からない。すぐ近くまで寄ってきて、優しく微笑むその瞳に涙が溢れた。
斎藤さん……
見つめ合ったまま、唇が重なる。甘く、深く――――
「ますみ」
熱を帯びた斎藤さんの甘いテノール。
「愛してる」
時に掠れて、何度も私の身体に染み込んでくる。
「たっ……たく、ま……さ、ぁあっ!」
私も斎藤さんに気持ちを伝えたいのに、淫らな指使いに翻弄されて言葉に出来ずにいた。
斎藤さんの瞳をじっと見つめ返す。
「は、離さないで下さい」
言ったのと同時、また涙がこぼれ落ちた。
斎藤さんの目が弧を描く。スイと寄って来たかと思ったら、頬から目尻をペロリと舐め上げられた。ジュッと音を立てて涙を吸いとられる。反対側も同じ様に舐められて。
「言質、もらったから、ね?」
妖しさを増す緋の瞳。
私はその熱に魅入られる。
見つめ合ったまま頷いた私に、斎藤さんがゆるりと口角を引き上げた。
「もう真純に自由は、あげない」
ゆっくり上体を倒される。私の顔の右横に手を付いて、反対の手はそっと頬を包んでくれる。
逆光になって近づいてくる表情はあまりよく分からない。すぐ近くまで寄ってきて、優しく微笑むその瞳に涙が溢れた。
斎藤さん……
見つめ合ったまま、唇が重なる。甘く、深く――――
「ますみ」
熱を帯びた斎藤さんの甘いテノール。
「愛してる」
時に掠れて、何度も私の身体に染み込んでくる。
「たっ……たく、ま……さ、ぁあっ!」
私も斎藤さんに気持ちを伝えたいのに、淫らな指使いに翻弄されて言葉に出来ずにいた。