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甘く、深く、繋がって
第22章 冬休み
唇を塞がれそうになって、急いで顔を背けた。クスリと笑って頬に唇が触れてくる。チュッチュッと殊更に音を立てながら少しずつ移動して、最後に耳をベロッと舐められた。
「やっ!」
ヌルリと滑り込んで来た舌に肩がすくむ。直接耳に送り込まれる卑猥な水音。気持ち悪くて吐き気がする。頭を振ろうにも強く押さえ付けられて敵わなくて。
ゾクゾクと背中が震える。でもそれは快感とは程遠い。執拗に弄られる胸の先も嫌悪感しか感じない。
何でこんなにも簡単に抑え込まれてしまうんだろう……
自分が情けなくて腹が立つ。無我夢中で手足を動かした。
あ!
外れた左手。
肩を押し退けようとしたけれど、もともと力の弱い左手では到底不可能で。髪の毛を掴んで思いっきり引っ張った。
「って!」
低く唸ったお兄さんが押さえ付けていた右手を離し、左の手首を捕らえてきた。
「いっ」
キツく掴まれて指先が痺れる。左手から力が抜けて、でもここで負けられない。自由になった右手で、もう一度お兄さんの肩を突き上げた。
「止めて下さい!」
驚いた事に、お兄さんは私に押されるままあっさり身体を起こした。
「やっ!」
ヌルリと滑り込んで来た舌に肩がすくむ。直接耳に送り込まれる卑猥な水音。気持ち悪くて吐き気がする。頭を振ろうにも強く押さえ付けられて敵わなくて。
ゾクゾクと背中が震える。でもそれは快感とは程遠い。執拗に弄られる胸の先も嫌悪感しか感じない。
何でこんなにも簡単に抑え込まれてしまうんだろう……
自分が情けなくて腹が立つ。無我夢中で手足を動かした。
あ!
外れた左手。
肩を押し退けようとしたけれど、もともと力の弱い左手では到底不可能で。髪の毛を掴んで思いっきり引っ張った。
「って!」
低く唸ったお兄さんが押さえ付けていた右手を離し、左の手首を捕らえてきた。
「いっ」
キツく掴まれて指先が痺れる。左手から力が抜けて、でもここで負けられない。自由になった右手で、もう一度お兄さんの肩を突き上げた。
「止めて下さい!」
驚いた事に、お兄さんは私に押されるままあっさり身体を起こした。