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甘く、深く、繋がって
第22章 冬休み
少しの沈黙を挟んで、拓真さんが一つ息を吐いた。
「前にも言ったと思うけど……俺さ、真純と付き合う直前まで本当に酷かったんだ。後ろ暗い事しかやってない」
何を言おうとしてるのか、湧いてくる焦燥感に胸を締め付けられる。
――嫌な、予感がする。
「みゆきの様に絡んでくる女は他にもいるかもしれない。男に襲われる危険性もゼロじゃない」
淡々と続いた言葉にさっきの恐怖が思い出されて身体が震えた。
すぐにギュッと抱き締めてもらえたけど、不安は大きくなる一方で。
「もちろん真純は俺が守る。でも、一緒にいない時間は守れない」
ドクンと心臓が鳴った。
頭から血の気が引いて、すーっと身体が冷えてくる。
「俺と付き合っていると、この先も真純に嫌な思いや怖い思いをさせるかもしれない。心も身体も傷つけてしまうかもしれない。……そんなこと、したくない」
苦しそうにそう言って、拓真さんがもう一度私をギュッと包み直した。
「守れずに傷つけるぐらいなら、別れた方が良い」
耳を疑う言葉に息を呑んだ。
悲鳴を上げるように胸が軋む。
あんなに幸せだと思ってたのに……
「前にも言ったと思うけど……俺さ、真純と付き合う直前まで本当に酷かったんだ。後ろ暗い事しかやってない」
何を言おうとしてるのか、湧いてくる焦燥感に胸を締め付けられる。
――嫌な、予感がする。
「みゆきの様に絡んでくる女は他にもいるかもしれない。男に襲われる危険性もゼロじゃない」
淡々と続いた言葉にさっきの恐怖が思い出されて身体が震えた。
すぐにギュッと抱き締めてもらえたけど、不安は大きくなる一方で。
「もちろん真純は俺が守る。でも、一緒にいない時間は守れない」
ドクンと心臓が鳴った。
頭から血の気が引いて、すーっと身体が冷えてくる。
「俺と付き合っていると、この先も真純に嫌な思いや怖い思いをさせるかもしれない。心も身体も傷つけてしまうかもしれない。……そんなこと、したくない」
苦しそうにそう言って、拓真さんがもう一度私をギュッと包み直した。
「守れずに傷つけるぐらいなら、別れた方が良い」
耳を疑う言葉に息を呑んだ。
悲鳴を上げるように胸が軋む。
あんなに幸せだと思ってたのに……