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甘く、深く、繋がって
第23章 長い一日
「了解」
「じゃ」
お兄さんが先に出て行って、パタンとドアが閉まる。ホッとしていると拓真さんがゆっくり私を振り返った。
「怖い?」
「……はい」
正直に応えた私に眉が下がる。
「だよね」
小さく息を吐いて
「ゴメン」
そっと腕の中に包み込まれた。
「年末年始、特別予定もないし、どっか夜景の綺麗なホテルにでも泊まりに行こう」
それは思いもしなかった提案で、胸の奥がキュッとなった。
「きょう、からですか?」
「もちろん」
迷いなく返された言葉。
もうお兄さんに会わずに済む事に安心して、加えてちょっとした旅行に行くみたいで嬉しくなる。
「ありがとうございます」
拓真さんの胸に顔を埋めるとギュッと抱き締めてくれた。
「もう出なきゃいけないから、俺の準備も頼んで良い?」
拓真さんのも私が準備するの?
まるで旦那さんのお世話をする奥さんみたいなシチュエーション。考えただけでドキドキする。
「……はい」
「ん、よろしく。クローゼットの右奥にトランクあるから、取り敢えず三泊分位?」
「はい」
もう一度ギュッと抱き寄せてから腕を解かれた。
「じゃ」
お兄さんが先に出て行って、パタンとドアが閉まる。ホッとしていると拓真さんがゆっくり私を振り返った。
「怖い?」
「……はい」
正直に応えた私に眉が下がる。
「だよね」
小さく息を吐いて
「ゴメン」
そっと腕の中に包み込まれた。
「年末年始、特別予定もないし、どっか夜景の綺麗なホテルにでも泊まりに行こう」
それは思いもしなかった提案で、胸の奥がキュッとなった。
「きょう、からですか?」
「もちろん」
迷いなく返された言葉。
もうお兄さんに会わずに済む事に安心して、加えてちょっとした旅行に行くみたいで嬉しくなる。
「ありがとうございます」
拓真さんの胸に顔を埋めるとギュッと抱き締めてくれた。
「もう出なきゃいけないから、俺の準備も頼んで良い?」
拓真さんのも私が準備するの?
まるで旦那さんのお世話をする奥さんみたいなシチュエーション。考えただけでドキドキする。
「……はい」
「ん、よろしく。クローゼットの右奥にトランクあるから、取り敢えず三泊分位?」
「はい」
もう一度ギュッと抱き寄せてから腕を解かれた。