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甘く、深く、繋がって
第23章 長い一日
『品定め』
その言葉が胸に突き刺さる。
どうやら不合格ではなかったみたいだけど……
大人になっても一緒に住むくらいだから、きっとすごく仲の良い兄弟なんだよね。
いくら長期出張中とはいえ、無断で誰もいない家に私を入れられて、お兄さんが怒るのも分かる、気がする。
でも、いくら女性不信だからって、どうしてあんな『品定め』をされなきゃいけなかったの?
信用しないのであれば、私の人となりはお兄さんに関係はないと思うのだけど……
あ……
もしかして……
チラッと浮かんだ単語。否定しようとして、他にそれらしい理由が思い当たらない。
それに、そう考えるとしっくりする。
『品定め』する理由も、今こうして私を知ろうとしている理由も。
「……お兄さんは拓真さんの事が好きなんですね」
少し迷って思った事を伝えるとお兄さんが軽く目を見開いた。じっと私を見詰めてくる。心の中を覗かれているようで、緊張する。でも……
お兄さんが私を『品定め』した一番の理由は拓真さんを心配してるから、でしょう?
私の気持ちを読み取ったのか、お兄さんの目が弧を描いた。フッと笑った柔らかな笑みが拓真さんと被る。
その言葉が胸に突き刺さる。
どうやら不合格ではなかったみたいだけど……
大人になっても一緒に住むくらいだから、きっとすごく仲の良い兄弟なんだよね。
いくら長期出張中とはいえ、無断で誰もいない家に私を入れられて、お兄さんが怒るのも分かる、気がする。
でも、いくら女性不信だからって、どうしてあんな『品定め』をされなきゃいけなかったの?
信用しないのであれば、私の人となりはお兄さんに関係はないと思うのだけど……
あ……
もしかして……
チラッと浮かんだ単語。否定しようとして、他にそれらしい理由が思い当たらない。
それに、そう考えるとしっくりする。
『品定め』する理由も、今こうして私を知ろうとしている理由も。
「……お兄さんは拓真さんの事が好きなんですね」
少し迷って思った事を伝えるとお兄さんが軽く目を見開いた。じっと私を見詰めてくる。心の中を覗かれているようで、緊張する。でも……
お兄さんが私を『品定め』した一番の理由は拓真さんを心配してるから、でしょう?
私の気持ちを読み取ったのか、お兄さんの目が弧を描いた。フッと笑った柔らかな笑みが拓真さんと被る。