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甘く、深く、繋がって
第23章 長い一日
「言われ、ました……」
戸惑いつつも頷いた私に、克己さんがふっと目元だけで笑った。柔らかな笑顔。
「だよな。マスミちゃん、じゃあね」
一人ごちる克己さんの眼差しは温かく、優しい。
「そりゃ拓真がキレる訳だ。と言うか、よく最初の一発で踏み留まったな」
何を思ってかクックッと笑い出す。
「拓真さ、君に会いたくて毎日の様にあの公園に通ってたよ。俺もよく探すの付き合わされた。全然会えないから、半分信じてなかったんだけど……そっか、居たんだ」
そう話す克己さんは私を見て、また嬉しそうに目を細めた。
「拓真が一目惚れすんの分かるわ。マスミちゃん子どもの頃も、可愛いかっただろ?」
「へ?……ぃ、いえ」
ふっと口元を綻ばせ、柔らかな笑顔のまま
「あの後会えなかったのは引っ越しでもした?」
確認されて
「……はい」
返す声が落ちた。
拓真さんにとって大切な思い出なのに、私は欠片さえも覚えてなくて少し罪悪感を覚えてしまう。
「そっか。……マスミちゃんは覚えてない?拓真の事」
「……はい」
声が小さくなった私に克己さんがフフッと笑う。
戸惑いつつも頷いた私に、克己さんがふっと目元だけで笑った。柔らかな笑顔。
「だよな。マスミちゃん、じゃあね」
一人ごちる克己さんの眼差しは温かく、優しい。
「そりゃ拓真がキレる訳だ。と言うか、よく最初の一発で踏み留まったな」
何を思ってかクックッと笑い出す。
「拓真さ、君に会いたくて毎日の様にあの公園に通ってたよ。俺もよく探すの付き合わされた。全然会えないから、半分信じてなかったんだけど……そっか、居たんだ」
そう話す克己さんは私を見て、また嬉しそうに目を細めた。
「拓真が一目惚れすんの分かるわ。マスミちゃん子どもの頃も、可愛いかっただろ?」
「へ?……ぃ、いえ」
ふっと口元を綻ばせ、柔らかな笑顔のまま
「あの後会えなかったのは引っ越しでもした?」
確認されて
「……はい」
返す声が落ちた。
拓真さんにとって大切な思い出なのに、私は欠片さえも覚えてなくて少し罪悪感を覚えてしまう。
「そっか。……マスミちゃんは覚えてない?拓真の事」
「……はい」
声が小さくなった私に克己さんがフフッと笑う。