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甘く、深く、繋がって
第23章 長い一日
「その分独占欲も強くて大変だろうとは思うけど」
拓真さんの事を話す克己さんの瞳は優しい。それだけ大切に思ってるのが感じられて、気持ちが温かくなった。
「アイツはさ、俺なんかと違って性根が優しいんだ。君を全力で大事にするよ。保障する。だから、ずっと隣で笑ってやってよ。拓真はそれだけで幸せになれるから」
その言葉は拓真さんの幸せに私が必要だと言ってくれているようで。じわりとその優しい微笑みが滲んでいく。
『女は信用しない』って言ってたのに……
「あー泣くなよ。俺涙拭いてあげらんないんだ。指一本触れるなってスゲー剣幕でさ、超怖かった」
後半はおどける様な口振りで、笑いながらボックスティッシュを渡してくれるから、私は余計に涙を止められなくて。困った様に眉を下げ、でも優しく微笑む克己さんの前でたくさん泣いてしまった。
私が落ち着くのを待って、克己さんが新たにアールグレイ煎れてくれた。泣き過ぎて腫れぼったい目を冷やすよう、タオルでくるんだアイススノンも渡されて。
女性不信と明言しているのが不思議に思えた。
拓真さんの事を話す克己さんの瞳は優しい。それだけ大切に思ってるのが感じられて、気持ちが温かくなった。
「アイツはさ、俺なんかと違って性根が優しいんだ。君を全力で大事にするよ。保障する。だから、ずっと隣で笑ってやってよ。拓真はそれだけで幸せになれるから」
その言葉は拓真さんの幸せに私が必要だと言ってくれているようで。じわりとその優しい微笑みが滲んでいく。
『女は信用しない』って言ってたのに……
「あー泣くなよ。俺涙拭いてあげらんないんだ。指一本触れるなってスゲー剣幕でさ、超怖かった」
後半はおどける様な口振りで、笑いながらボックスティッシュを渡してくれるから、私は余計に涙を止められなくて。困った様に眉を下げ、でも優しく微笑む克己さんの前でたくさん泣いてしまった。
私が落ち着くのを待って、克己さんが新たにアールグレイ煎れてくれた。泣き過ぎて腫れぼったい目を冷やすよう、タオルでくるんだアイススノンも渡されて。
女性不信と明言しているのが不思議に思えた。