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甘く、深く、繋がって
第23章 長い一日
「あっ、いえっ、こちらこそ、いつも気に留めて下さってありがとうございます」
慌てて頭を下げると桐生さんが笑みを深めた。
「タクがお待ちかねです。どうぞ」
軽く会釈して奥へ案内してくれる。
「おっ!来た来た」
初めに声を掛けてくれたのは佐伯さん。赤ちゃんを抱いたまま、反対の手で私を手招きする。
「こんにちは。本日はお招き下さりありがとうございます」
「あー良いよ良いよ。こちらこそタクがいつも世話になって、ありがとうね」
「えっ?い、いえっ」
ニッと口角を上げる人好きのする笑顔。お礼を言われて恥ずかしくなってしまった。
拓真さんのお世話、だなんて……
お世話になってるのは私だよ?
「今日はたくさん食べて、楽しんでね」
「はい、ありがとうございます」
佐伯さんの笑顔に笑顔で返して。でも、気になるのは
「あ、あの、佐伯さんのお子さんですか?」
腕の中で静かに眠る赤ちゃん。
ふっくらとした肌は真っ白で、透き通りそうな金糸がクルクルと頭を飾ってる。当たり前なんだけど、薄い眉毛も長くてクルンと跳ねた睫毛も金色で、目蓋に隠された瞳の色がすごく気になった。
絶対さっき隣にいた方が奥さんだ!
慌てて頭を下げると桐生さんが笑みを深めた。
「タクがお待ちかねです。どうぞ」
軽く会釈して奥へ案内してくれる。
「おっ!来た来た」
初めに声を掛けてくれたのは佐伯さん。赤ちゃんを抱いたまま、反対の手で私を手招きする。
「こんにちは。本日はお招き下さりありがとうございます」
「あー良いよ良いよ。こちらこそタクがいつも世話になって、ありがとうね」
「えっ?い、いえっ」
ニッと口角を上げる人好きのする笑顔。お礼を言われて恥ずかしくなってしまった。
拓真さんのお世話、だなんて……
お世話になってるのは私だよ?
「今日はたくさん食べて、楽しんでね」
「はい、ありがとうございます」
佐伯さんの笑顔に笑顔で返して。でも、気になるのは
「あ、あの、佐伯さんのお子さんですか?」
腕の中で静かに眠る赤ちゃん。
ふっくらとした肌は真っ白で、透き通りそうな金糸がクルクルと頭を飾ってる。当たり前なんだけど、薄い眉毛も長くてクルンと跳ねた睫毛も金色で、目蓋に隠された瞳の色がすごく気になった。
絶対さっき隣にいた方が奥さんだ!