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甘く、深く、繋がって
第23章 長い一日
「……うるさい」
不機嫌そうに言って私をギュッと抱き締める。
「ね、マスミ」
「名前で呼ぶな」
「もう!邪魔しないで」
「真純に話し掛けんな」
頭上で交わされる会話がトゲを孕んでいく。それはそれで凄く心配だけど、段々強くなる拘束に息が苦しくなってきた……
「マスミ」
「っから、名前でっ」
「タク!」
桐生さんが言葉を遮って拓真さんの腕を強く引いた。拘束が解けて呼吸が一気に楽になる。思わず大きく息を吸った。
「大丈夫ですか?」
桐生さんがふらつく身体を支えてくれる。
「あ、ごめん」
謝る拓真さんに覗き込まれて、その腕に掴まった。ゆっくりと深呼吸。まだ少しクラクラするけれど
「……だい、大丈夫、です」
心配は掛けたくない。眉をひそめた拓真さんを笑顔で見上げた。
「かーわいそう。力の加減も出来ないの?」
横からシンシアさんが突っ込んでくる。
「うるさい。俺らに関わんな」
拓真さんはムッとした口調で言い返し、シンシアさんから隠す様に私の肩を抱き寄せた。
なんか、新鮮……
ムキになってる拓真さん、初めて見た。
でも……
桐生さんも、拓真さんも
シンシアさん、何かあるの?
不機嫌そうに言って私をギュッと抱き締める。
「ね、マスミ」
「名前で呼ぶな」
「もう!邪魔しないで」
「真純に話し掛けんな」
頭上で交わされる会話がトゲを孕んでいく。それはそれで凄く心配だけど、段々強くなる拘束に息が苦しくなってきた……
「マスミ」
「っから、名前でっ」
「タク!」
桐生さんが言葉を遮って拓真さんの腕を強く引いた。拘束が解けて呼吸が一気に楽になる。思わず大きく息を吸った。
「大丈夫ですか?」
桐生さんがふらつく身体を支えてくれる。
「あ、ごめん」
謝る拓真さんに覗き込まれて、その腕に掴まった。ゆっくりと深呼吸。まだ少しクラクラするけれど
「……だい、大丈夫、です」
心配は掛けたくない。眉をひそめた拓真さんを笑顔で見上げた。
「かーわいそう。力の加減も出来ないの?」
横からシンシアさんが突っ込んでくる。
「うるさい。俺らに関わんな」
拓真さんはムッとした口調で言い返し、シンシアさんから隠す様に私の肩を抱き寄せた。
なんか、新鮮……
ムキになってる拓真さん、初めて見た。
でも……
桐生さんも、拓真さんも
シンシアさん、何かあるの?