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甘く、深く、繋がって
第23章 長い一日
思わず拓真さんの腕の中から見比べていると
「大丈夫。私たち仲良しよ?」
シンシアさんにニッコリ笑い掛けられた。
「えっ……」
「ね、タク?」
少し挑むような視線を追って拓真さんを見る。じっとシンシアさんを見返す拓真さんの眉ねが寄っていた。
「……うるさいよ」
不機嫌そうに言い返しても、否定はしない。すいっと下りてきた拓真さんの瞳が柔らかくなって、ちょっとホッとした。
「妊娠するまでこいつもキッチンに居たんだ」
「……『グラン・ブルー』の?」
「あぁ」
という事は、拓真さんの同僚?
初めに拓真さんに自己紹介された時もだけど、記憶を手繰っても思い出せない。それまでキッチンを意識して見たことなかったし。
少し考えていた私に
「何かね、安静必要って言われて妊娠分かってすぐぐらいから立ち仕事止められて、経理とか事務をしてたの」
シンシアさんが優しい眼差しで赤ちゃんを振り返った。
そっか……大変だったんだ。
「無事産まれて良かったですね」
「……ありがとう」
丁度振り返ったシンシアさんはちょっとだけ目を見開いて、ニッコリ笑ってくれた。
「大丈夫。私たち仲良しよ?」
シンシアさんにニッコリ笑い掛けられた。
「えっ……」
「ね、タク?」
少し挑むような視線を追って拓真さんを見る。じっとシンシアさんを見返す拓真さんの眉ねが寄っていた。
「……うるさいよ」
不機嫌そうに言い返しても、否定はしない。すいっと下りてきた拓真さんの瞳が柔らかくなって、ちょっとホッとした。
「妊娠するまでこいつもキッチンに居たんだ」
「……『グラン・ブルー』の?」
「あぁ」
という事は、拓真さんの同僚?
初めに拓真さんに自己紹介された時もだけど、記憶を手繰っても思い出せない。それまでキッチンを意識して見たことなかったし。
少し考えていた私に
「何かね、安静必要って言われて妊娠分かってすぐぐらいから立ち仕事止められて、経理とか事務をしてたの」
シンシアさんが優しい眼差しで赤ちゃんを振り返った。
そっか……大変だったんだ。
「無事産まれて良かったですね」
「……ありがとう」
丁度振り返ったシンシアさんはちょっとだけ目を見開いて、ニッコリ笑ってくれた。