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甘く、深く、繋がって
第23章 長い一日
そんな事言われても、英語が全く聞き取れなくて、会話にもならなかった。佐伯さんに『嫁さん』だって紹介してもらっただけ。
『タクの未来の嫁さん』
ポンッと思い出された佐伯さんの言葉。
やっぱりすごく嬉しくて、でも……恥ずかしい。
益々顔が熱くなってきた。
額をグッと上へ押されて顎が反る。避ける間もなく、軽く触れてきた唇。
きっ桐生さん、見てるのにっ……
焦る私に構うことなく
「何、思い出したの?」
濡れた唇に拓真さんの吐息がかかる。
「え?あっ、んッ」
チュッとまた重なって額を擦り合わされた。
桐生さんに見られてる恥ずかしさも加わって、急速に走り始めた心臓。ドキドキを通り越して、何だか苦しい。
佐伯さんにされた紹介が嬉しかったなんて、恥ずかし過ぎて絶対に話したくない。
「なっななに、もっ」
「女のライバルなんて一人で十分なんだよ」
「え?」
取り乱しながら返す私に重ねて小さくボヤかれた言葉。聞き取れなかったから聞き返したのに
「真純は俺のって言ってんの!」
少しぶっきらぼうに言われ、後ろ頭に回された大きな右手に抱き寄せられた。両手がワタワタと宙を掻く。
『タクの未来の嫁さん』
ポンッと思い出された佐伯さんの言葉。
やっぱりすごく嬉しくて、でも……恥ずかしい。
益々顔が熱くなってきた。
額をグッと上へ押されて顎が反る。避ける間もなく、軽く触れてきた唇。
きっ桐生さん、見てるのにっ……
焦る私に構うことなく
「何、思い出したの?」
濡れた唇に拓真さんの吐息がかかる。
「え?あっ、んッ」
チュッとまた重なって額を擦り合わされた。
桐生さんに見られてる恥ずかしさも加わって、急速に走り始めた心臓。ドキドキを通り越して、何だか苦しい。
佐伯さんにされた紹介が嬉しかったなんて、恥ずかし過ぎて絶対に話したくない。
「なっななに、もっ」
「女のライバルなんて一人で十分なんだよ」
「え?」
取り乱しながら返す私に重ねて小さくボヤかれた言葉。聞き取れなかったから聞き返したのに
「真純は俺のって言ってんの!」
少しぶっきらぼうに言われ、後ろ頭に回された大きな右手に抱き寄せられた。両手がワタワタと宙を掻く。