この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
甘く、深く、繋がって
第23章 長い一日
「それが心配でシンシアさんに『関わるな』っておっしゃってたんですか?」
「……それも、ある」
それ、も?
気まずそうに視線を逸らした拓真さん。
「シンシアが真純抱き締めてるの見て、マズイと思ったんだ」
「マズイ、ですか?」
その形容詞の選択がピンとこなくて、そのまま聞き返した。
「んー……」
応えを濁していた拓真さんが目を伏せる。
「お待たせしました」
静かにテーブルに置かれたグラス。桐生さんがお水を持ってきてくれていた。
「ありがとうございます」
お礼を言った私にニコリと笑う。
「妬きもち、ですよ」
「ぇ?」
「……桐生さん」
拓真さんに制する様に名前を呼ばれたにも関わらず、桐生さんは言葉を続ける。
「シンシアさんに触られたのが、単純に気に入らなかったんですよ」
……妬きもち、なの?
桐生さんを見上げたまま、ジワリと顔が熱くなる。
拓真さんが私に妬きもちを妬いてくれたの?
……どうしよう。
嬉しい、かも……
桐生さんから向き直ると拓真さんは右肘をつき、その手で顔を覆っていて。
「あ、あの……そう、なんですか?」
つい確認してしまった。
「……それも、ある」
それ、も?
気まずそうに視線を逸らした拓真さん。
「シンシアが真純抱き締めてるの見て、マズイと思ったんだ」
「マズイ、ですか?」
その形容詞の選択がピンとこなくて、そのまま聞き返した。
「んー……」
応えを濁していた拓真さんが目を伏せる。
「お待たせしました」
静かにテーブルに置かれたグラス。桐生さんがお水を持ってきてくれていた。
「ありがとうございます」
お礼を言った私にニコリと笑う。
「妬きもち、ですよ」
「ぇ?」
「……桐生さん」
拓真さんに制する様に名前を呼ばれたにも関わらず、桐生さんは言葉を続ける。
「シンシアさんに触られたのが、単純に気に入らなかったんですよ」
……妬きもち、なの?
桐生さんを見上げたまま、ジワリと顔が熱くなる。
拓真さんが私に妬きもちを妬いてくれたの?
……どうしよう。
嬉しい、かも……
桐生さんから向き直ると拓真さんは右肘をつき、その手で顔を覆っていて。
「あ、あの……そう、なんですか?」
つい確認してしまった。