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甘く、深く、繋がって
第23章 長い一日
壮ちゃんは変わらず拓真さんを警戒したまま。それどころか
「真純、千佳は?昨日から一緒に年越しするって話だったよな?」
矛先は私にも向けられて。昨日はるちゃんに吐いた嘘を見抜かれそうになった。
「西園寺さんなら、もう着くと思いますよ」
口ごもる私に変わり、桐生さんが壮ちゃんの後ろから応えてくれた。いつもと同じ穏やかな笑顔で私に一つ頷いてくれる。その隣には心配そうに私を見るはるちゃんの姿。
「はるちゃん……」
驚き過ぎて、それ以上言葉が続かない。
どうしてこんな事になってるの?
壮ちゃんとはるちゃんがここにいるのは何で?
それに桐生さんのあの言葉。本当に千佳ちゃんが来るの?
「どういう事だ、誠司」
壮ちゃんが桐生さんを振り返る。
えっ、せいじ?
「僕がタクに彼女を呼ぶよう声を掛けたんですよ。壮先輩」
付け足された『壮先輩』に驚いたのは私だけだった。
壮ちゃんと桐生さんは名前で呼ぶような先輩、後輩の間柄なの?
拓真さんは桐生さんと壮ちゃんが知り合いだって知ってたの?
みんなの顔を見渡して、桐生さんが優しい目で私を見ている事に気が付いた。
あ……
「真純、千佳は?昨日から一緒に年越しするって話だったよな?」
矛先は私にも向けられて。昨日はるちゃんに吐いた嘘を見抜かれそうになった。
「西園寺さんなら、もう着くと思いますよ」
口ごもる私に変わり、桐生さんが壮ちゃんの後ろから応えてくれた。いつもと同じ穏やかな笑顔で私に一つ頷いてくれる。その隣には心配そうに私を見るはるちゃんの姿。
「はるちゃん……」
驚き過ぎて、それ以上言葉が続かない。
どうしてこんな事になってるの?
壮ちゃんとはるちゃんがここにいるのは何で?
それに桐生さんのあの言葉。本当に千佳ちゃんが来るの?
「どういう事だ、誠司」
壮ちゃんが桐生さんを振り返る。
えっ、せいじ?
「僕がタクに彼女を呼ぶよう声を掛けたんですよ。壮先輩」
付け足された『壮先輩』に驚いたのは私だけだった。
壮ちゃんと桐生さんは名前で呼ぶような先輩、後輩の間柄なの?
拓真さんは桐生さんと壮ちゃんが知り合いだって知ってたの?
みんなの顔を見渡して、桐生さんが優しい目で私を見ている事に気が付いた。
あ……