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甘く、深く、繋がって
第23章 長い一日
「一緒のテーブルに座りますか?」
場をとりなすような桐生さんの穏やかな問い掛け。
「……」
でも壮ちゃんは無言のまま。
「お邪魔しても良い?」
はるちゃんが優しく微笑んで私達に聞いてきてくれた。
「どうぞ」
にこやかに拓真さんが応じ、桐生さんが私のグラスを拓真さんの隣へ移動してくれる。そのまま私が座っていた席にはるちゃんを座らせて
「何飲みますか?」
壮ちゃんの態度に構うことなく二人に尋ねた。
「……」
相変わらず壮ちゃんは座ろうともしなければ返事もしない。
「ビール、もらおうかな。二つ」
またしてもはるちゃんが困ったように眉を下げて桐生さんを見上げた。
「生ビールで良いですか?」
「うん、お願い」
「かしこまりました」
お辞儀をして離れていった桐生さんを見送って、はるちゃんが壮ちゃんの腕を引っ張る。
「立ったままだと落ち着かないよ。座ろう、壮助」
「ん?あぁ」
壮ちゃんがはるちゃんに視線を移し、その目をふっと緩めた。
「斎藤さんも、真純も座って」
ニコッと笑うはるちゃんの柔らかな笑顔。拓真さんが私を見て、二人一緒に腰を下ろした。
場をとりなすような桐生さんの穏やかな問い掛け。
「……」
でも壮ちゃんは無言のまま。
「お邪魔しても良い?」
はるちゃんが優しく微笑んで私達に聞いてきてくれた。
「どうぞ」
にこやかに拓真さんが応じ、桐生さんが私のグラスを拓真さんの隣へ移動してくれる。そのまま私が座っていた席にはるちゃんを座らせて
「何飲みますか?」
壮ちゃんの態度に構うことなく二人に尋ねた。
「……」
相変わらず壮ちゃんは座ろうともしなければ返事もしない。
「ビール、もらおうかな。二つ」
またしてもはるちゃんが困ったように眉を下げて桐生さんを見上げた。
「生ビールで良いですか?」
「うん、お願い」
「かしこまりました」
お辞儀をして離れていった桐生さんを見送って、はるちゃんが壮ちゃんの腕を引っ張る。
「立ったままだと落ち着かないよ。座ろう、壮助」
「ん?あぁ」
壮ちゃんがはるちゃんに視線を移し、その目をふっと緩めた。
「斎藤さんも、真純も座って」
ニコッと笑うはるちゃんの柔らかな笑顔。拓真さんが私を見て、二人一緒に腰を下ろした。