この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
甘く、深く、繋がって
第23章 長い一日
「そうか。久し振りにはるの所に戻るから、真純も一緒にと思ってた。残念だが、仕方ない。連絡も遅れたしな」
少し上がった口角。どうやら確認しただけだったみたい。
「どうして今年は帰って来られたの?」
思い切って聞いた私に少し首を傾げる。
「ん?あぁ、去年残ったから今年は免除してもらえたんだ。それに」
一旦言葉を切り、はるちゃんの方を向く。
「誠司に合わせたい人がいる、とここに来るよう頼まれたんだろ?」
「そう、なんだけどね」
はるちゃんも壮ちゃんを見て頷いて。それから二人揃って拓真さんに視線を移した。
知れず繋いだ手に力が入る。拓真さんが柔く握り返してくれた。
「斎藤さん」
はるちゃんが静かに話し掛けてくる。
「はい」
「真純の姉の遥と言います。あの……いつから真純とお付き合いをしてるんでしょうか?」
「二ヶ月位前からです」
その応えに、はるちゃんの表情が曇る。
「では真純が会社で倒れたのはご存知ですね?」
それは確認というよりは詰問に近い。急にキツくなった口調。
隣で壮ちゃんが僅かに眉をひそめた。無言のままはるちゃんを見て、私を見詰めてくる。
「はい」
嫌な、予感がした
少し上がった口角。どうやら確認しただけだったみたい。
「どうして今年は帰って来られたの?」
思い切って聞いた私に少し首を傾げる。
「ん?あぁ、去年残ったから今年は免除してもらえたんだ。それに」
一旦言葉を切り、はるちゃんの方を向く。
「誠司に合わせたい人がいる、とここに来るよう頼まれたんだろ?」
「そう、なんだけどね」
はるちゃんも壮ちゃんを見て頷いて。それから二人揃って拓真さんに視線を移した。
知れず繋いだ手に力が入る。拓真さんが柔く握り返してくれた。
「斎藤さん」
はるちゃんが静かに話し掛けてくる。
「はい」
「真純の姉の遥と言います。あの……いつから真純とお付き合いをしてるんでしょうか?」
「二ヶ月位前からです」
その応えに、はるちゃんの表情が曇る。
「では真純が会社で倒れたのはご存知ですね?」
それは確認というよりは詰問に近い。急にキツくなった口調。
隣で壮ちゃんが僅かに眉をひそめた。無言のままはるちゃんを見て、私を見詰めてくる。
「はい」
嫌な、予感がした