この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
甘く、深く、繋がって
第23章 長い一日
「何故倒れたのかは、ご存知ですか?」
的中した不安。
先日拓真さんにみゆきさんの関与を指摘され、謝られていたけれど、実際の話はしていない。
拓真さんに見下ろされて、もう一度キュッとその手を握った。

話したく、ない……

もう大丈夫だって分かってる。でもあの時受けた衝撃は大きくて……思い出すのも正直辛い。
それに話したらきっと拓真さんの事を誤解されてしまう。私が信じられなくて不安になった様に、はるちゃんと壮ちゃんに心配掛けてしまう。
すでに拓真さんを疑ってそうなはるちゃんに、そんな話出来ない。

ただ黙って見上げる私を見詰め、拓真さんは何も聞かずに手を握り返してくれた。そのままゆっくりとはるちゃんに向き直る。
「いえ」
短かい応えにはるちゃんが眉をひそめた。
「……私は、仕事のトラブルが原因で真純が倒れたのではないと思っています」
静かなはずのはるちゃんの声。頭に響いてガンガンする。

い、や……

「斎藤さん自身に、思い当たることはありませんか?」

あぁ、やっぱり……
拓真さんが関わってると思ってる……

苦しくなって強く目を閉じた。
拓真さんと繋いだ手が温かい。
/813ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ