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甘く、深く、繋がって
第23章 長い一日
千佳ちゃんがニッと口角を上げる。
「ありがとうございます」
「良いよ。真純連れて行って。後でまた話すから」
「壮ちゃん!」
向き直って抗議しようと思ったのに
「ありがとうございます♪」
ヒョイと千佳ちゃんに立たせられてしまった。
「あ、拓真」
「おぅ」
千佳ちゃんと拓真さんが話すのを見るのはクリスマス以来で一瞬ドキッとする。でも
「にぎやかなの着てんな」
「うん、面白いでしょ?」
「似合ってんよ」
「ありがとう」
繰り広げられたのは平和な会話。
それから私と壮ちゃんたちを見て
「あー」
千佳ちゃんが辛うじて聞き取れるくらいの小さな声で呟いた。ニッと口角を上げて壮ちゃんを見る。
「壮助さん、拓真なら大丈夫ですよ」
え?
千佳ちゃん?
「……」
壮ちゃんは無言で千佳ちゃんを見上げ、その事に触れることなく
「真純を頼む。あっちにキッシュがあるらしい」
中央のテーブルを指差した。
「キッシュ!作ったの拓真?」
「試しにね」
「生地から?」
「当然」
「良いねぇ。イタリアンだけじゃなく、何でも作れるんだね」
千佳ちゃんが嬉しそうに笑う。
「後で感想よろしく」
拓真さんの言葉に私の腕を取った。
「了解」
「ありがとうございます」
「良いよ。真純連れて行って。後でまた話すから」
「壮ちゃん!」
向き直って抗議しようと思ったのに
「ありがとうございます♪」
ヒョイと千佳ちゃんに立たせられてしまった。
「あ、拓真」
「おぅ」
千佳ちゃんと拓真さんが話すのを見るのはクリスマス以来で一瞬ドキッとする。でも
「にぎやかなの着てんな」
「うん、面白いでしょ?」
「似合ってんよ」
「ありがとう」
繰り広げられたのは平和な会話。
それから私と壮ちゃんたちを見て
「あー」
千佳ちゃんが辛うじて聞き取れるくらいの小さな声で呟いた。ニッと口角を上げて壮ちゃんを見る。
「壮助さん、拓真なら大丈夫ですよ」
え?
千佳ちゃん?
「……」
壮ちゃんは無言で千佳ちゃんを見上げ、その事に触れることなく
「真純を頼む。あっちにキッシュがあるらしい」
中央のテーブルを指差した。
「キッシュ!作ったの拓真?」
「試しにね」
「生地から?」
「当然」
「良いねぇ。イタリアンだけじゃなく、何でも作れるんだね」
千佳ちゃんが嬉しそうに笑う。
「後で感想よろしく」
拓真さんの言葉に私の腕を取った。
「了解」