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甘く、深く、繋がって
第23章 長い一日
テーブルの下でギュッと手を握った。
「私が幸せになれそう?って聞いた時、真純は『大事にしてもらってる』って言ったでしょう?」
それはクリスマス、拓真さんを紹介する前の話。
「……うん」
頷いた私にニコリと笑う。
「あの時ね、愛情をたくさん伝えてくれる人と付き合ってるんだってほっとしたんだ」
「……」
「真純にはね、それが必要なんだよ」
そう言ってまた、千佳ちゃんが笑った。どことなく切ない笑顔。
色々自信を持てない私を心配してくれてるのが分かって胸が苦しい。
「二人で話した時、『そばにいたい』ってまず真純を案じた拓真に、彼なら大丈夫だって思ったんだ。真純が不安にならないように、もしなったとしても真純が安心できるまで、何度でも言葉や態度で愛情を伝えてくれるって……現にそうやって真純の気持ちを捕まえていてくれてるでしょ?」
まるで私の気持ちを読まれたようだった。千佳ちゃんの柔らかな笑顔。黙って見上げて、同時に思い出す――――
拓真さんの笑顔。
私を見詰める優しい瞳。
何度も繰り返してくれる『愛してる』
甘く、時に強引な口付け。
蕩ける程に、深まる交わり……
「私が幸せになれそう?って聞いた時、真純は『大事にしてもらってる』って言ったでしょう?」
それはクリスマス、拓真さんを紹介する前の話。
「……うん」
頷いた私にニコリと笑う。
「あの時ね、愛情をたくさん伝えてくれる人と付き合ってるんだってほっとしたんだ」
「……」
「真純にはね、それが必要なんだよ」
そう言ってまた、千佳ちゃんが笑った。どことなく切ない笑顔。
色々自信を持てない私を心配してくれてるのが分かって胸が苦しい。
「二人で話した時、『そばにいたい』ってまず真純を案じた拓真に、彼なら大丈夫だって思ったんだ。真純が不安にならないように、もしなったとしても真純が安心できるまで、何度でも言葉や態度で愛情を伝えてくれるって……現にそうやって真純の気持ちを捕まえていてくれてるでしょ?」
まるで私の気持ちを読まれたようだった。千佳ちゃんの柔らかな笑顔。黙って見上げて、同時に思い出す――――
拓真さんの笑顔。
私を見詰める優しい瞳。
何度も繰り返してくれる『愛してる』
甘く、時に強引な口付け。
蕩ける程に、深まる交わり……