この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
甘く、深く、繋がって
第23章 長い一日
私を包む千佳ちゃんの温もりに、頭を撫でる優しい手に、気持ちがゆっくり落ち着いていく。
拓真さんと壮ちゃんの話は気になるけれど、桐生さんが言う様にきっと大丈夫。
見上げて笑みを向けると、千佳ちゃんの目がふっと弧を描いた。髪をくしゃくしゃっとかき混ぜて頭から手を離す。
「せっかく桐生さんが作ってきてくれたし、飲もっか」
そう言ってフルートグラスを手に取った。
「うん」
口に含んだカクテルからライチが香る。
凄く美味しくて、スルスルと飲めてしまうけどシャンパンと同じだけアルコール度数があるからきっとたくさんは飲まない方が良い。間にキッシュも食べて……
「あ、美味しい」
さくっとしたも外側も、チーズがたっぷり乗った具の詰まった中身も、全部美味しい。拓真さんはプロだけど、凄いと思う。料理できるのって良いなあ。
千佳ちゃんの仕事の話を聞きながら、私はもう少し桐生さんに聞きたいことがあった。その一つが
「どうして千佳ちゃんを呼んだんですか?」
問い掛けた私に桐生さんがフフっと笑って目を細めた。
「はるさんに今回の件で電話をした時に、すみちゃんがはるさんにタクの事を話してないのが分かったからです」
拓真さんと壮ちゃんの話は気になるけれど、桐生さんが言う様にきっと大丈夫。
見上げて笑みを向けると、千佳ちゃんの目がふっと弧を描いた。髪をくしゃくしゃっとかき混ぜて頭から手を離す。
「せっかく桐生さんが作ってきてくれたし、飲もっか」
そう言ってフルートグラスを手に取った。
「うん」
口に含んだカクテルからライチが香る。
凄く美味しくて、スルスルと飲めてしまうけどシャンパンと同じだけアルコール度数があるからきっとたくさんは飲まない方が良い。間にキッシュも食べて……
「あ、美味しい」
さくっとしたも外側も、チーズがたっぷり乗った具の詰まった中身も、全部美味しい。拓真さんはプロだけど、凄いと思う。料理できるのって良いなあ。
千佳ちゃんの仕事の話を聞きながら、私はもう少し桐生さんに聞きたいことがあった。その一つが
「どうして千佳ちゃんを呼んだんですか?」
問い掛けた私に桐生さんがフフっと笑って目を細めた。
「はるさんに今回の件で電話をした時に、すみちゃんがはるさんにタクの事を話してないのが分かったからです」