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甘く、深く、繋がって
第23章 長い一日
「今すみちゃんははるさんのところにいるでしょう?」
「はい」
頷いた私から、少し千佳ちゃんに視線を移し
「西園寺さんの家に外泊するとはるさんに説明してると思いまして……」
私を覗き込むようにしてクスッと笑う。
「タクと一緒に帰りたい、でしょう?」
「……はい」
もちろんそのつもりでいたし、今までも何度もお店から一緒に帰っているけれど、改めて確認されると少し恥ずかしい。
「それで西園寺さんに確認して、来てもらえるよう頼みました」
「……あ、ありがとうございます」
「いえ、はるさん達に声を掛けたのは僕ですから」
にっこり笑う桐生さん。隣に座る千佳ちゃんを見上げ
「千佳ちゃんも忙しいのにありがとう」
お礼を伝えると千佳ちゃんにもニコリと笑顔を返された。
「良いよ。私も真純に会いたかったし」
伸びてきた右手が私の横髪を梳くようにして左耳にかける。
「本当にうちに来る?」
少し低めのアルトの声。千佳ちゃんが親指の腹と人差し指で私の左耳を柔く摘まみながら首を傾げた。
突然溢れ出した千佳ちゃんの艶気。耳からの染み込んでくる甘い刺激。
反射的に肩が竦んで、頬が熱くなった。
「はい」
頷いた私から、少し千佳ちゃんに視線を移し
「西園寺さんの家に外泊するとはるさんに説明してると思いまして……」
私を覗き込むようにしてクスッと笑う。
「タクと一緒に帰りたい、でしょう?」
「……はい」
もちろんそのつもりでいたし、今までも何度もお店から一緒に帰っているけれど、改めて確認されると少し恥ずかしい。
「それで西園寺さんに確認して、来てもらえるよう頼みました」
「……あ、ありがとうございます」
「いえ、はるさん達に声を掛けたのは僕ですから」
にっこり笑う桐生さん。隣に座る千佳ちゃんを見上げ
「千佳ちゃんも忙しいのにありがとう」
お礼を伝えると千佳ちゃんにもニコリと笑顔を返された。
「良いよ。私も真純に会いたかったし」
伸びてきた右手が私の横髪を梳くようにして左耳にかける。
「本当にうちに来る?」
少し低めのアルトの声。千佳ちゃんが親指の腹と人差し指で私の左耳を柔く摘まみながら首を傾げた。
突然溢れ出した千佳ちゃんの艶気。耳からの染み込んでくる甘い刺激。
反射的に肩が竦んで、頬が熱くなった。