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甘く、深く、繋がって
第23章 長い一日
甘いアルトに耳を擽られた。そのまま
「ひっ、ゃ」
耳介に温かくて柔かいモノがふれてくる。
っ!?
キ、キス……されてる?
気が動転し過ぎて固まった。
チュッと私に聞こえるだけのリップ音を立てて千佳ちゃんが頭を起こす。両手で私の頬を包んだと思ったら、ゴツッと鈍い音を立てて額と額がぶつかった。目の前に火花が散るほどの勢い。
「ったい……」
あまりの痛さにクラクラする。
「何答えに詰まってるの?私と帰ったらダメでしょ。拓真に殺されるよ?」
そう言いながらゴリゴリと額を擦りつけられて
「痛い痛い痛い痛い!千佳ちゃん、痛いよ」
思わず頬というより私の頭を抱える千佳ちゃんの両手を叩いた。
笑って解放してくれたけど、額がひどくズキズキする。さすりながら涙目で見上げた千佳ちゃんの額はすごく赤くて。きっと私の額も同じようになってるに違いない。
「真純、おでこ真っ赤」
千佳ちゃんが爽やかに笑ってる。
千佳ちゃんだって赤いし、そもそも千佳ちゃんのせいでしょう?
そう思ったけど、千佳ちゃんの目に浮かぶ涙は痛みに滲んだ私とは違う様に見えて。
「千佳ちゃんだって……」
それ以上言えなくなってしまった。
「ひっ、ゃ」
耳介に温かくて柔かいモノがふれてくる。
っ!?
キ、キス……されてる?
気が動転し過ぎて固まった。
チュッと私に聞こえるだけのリップ音を立てて千佳ちゃんが頭を起こす。両手で私の頬を包んだと思ったら、ゴツッと鈍い音を立てて額と額がぶつかった。目の前に火花が散るほどの勢い。
「ったい……」
あまりの痛さにクラクラする。
「何答えに詰まってるの?私と帰ったらダメでしょ。拓真に殺されるよ?」
そう言いながらゴリゴリと額を擦りつけられて
「痛い痛い痛い痛い!千佳ちゃん、痛いよ」
思わず頬というより私の頭を抱える千佳ちゃんの両手を叩いた。
笑って解放してくれたけど、額がひどくズキズキする。さすりながら涙目で見上げた千佳ちゃんの額はすごく赤くて。きっと私の額も同じようになってるに違いない。
「真純、おでこ真っ赤」
千佳ちゃんが爽やかに笑ってる。
千佳ちゃんだって赤いし、そもそも千佳ちゃんのせいでしょう?
そう思ったけど、千佳ちゃんの目に浮かぶ涙は痛みに滲んだ私とは違う様に見えて。
「千佳ちゃんだって……」
それ以上言えなくなってしまった。